青山天音

　死んだ叔父の形見に懐中時計をもらった。 時計の針はちょうど12時を指したまま止まっている。 俺は何気なく時計のネジを巻いた…すると。 　ボワン！ そこに現れたのは…！

引っ越しの荷物がようやく片付いたころ部屋をノックする音がした。 ドアを開けるとそこには中年女性の姿が。 両手には大きな段ボールを持っている。 ああ、この人は、会社で掃除のおばちゃ…

西暦21××年。 人類の科学の進歩はすさまじく、実に生活の隅々に及んでいた。 人々は労働や日々の瑣末時から解放され、豊かで快適な生活を送っていた…。 家主である老婦人マダム・ガミ…

土砂降りの雨の中、借金取りに追われた男はとある場所で雨宿りをする。 するとそこに現れたのは思いもかけぬ人物、そして彼は芳醇な味わいの酒とともに思い出の糸を手繰り寄せる。

時は年末、そう、忘年会の季節。 日本特有のこの素晴らしい風俗をどこで聞きかじったのか、古代アステカの慰労の神であるイシュトリルトンの発案で古今東西の神々が集い、忘年会を催すことと…

運び屋の男が受けた仕事はいたって簡単。 山を越えて港までブツを運ぶだけのこと。 意気揚々と出発する運び屋。 しかし、峠道には怪しい標識そして待ち受けていたのは他ならぬ「アレ」だっ…

僕の実家には蔵がある。 蔵の虫干しを手伝えといわれ、蔵の中のものと一緒に日向ぼっこをすることになった。 日長1日、暇を持て余して並べられた品物を見聞していたところ、その中に古めか…