復讐劇の結末は、無力感に苛まれる

自らの罪を淡々と語り始めるチェント。
兄妹は何故、殺し合うほどに互いを憎まなければならなかったのか――

登場人物たちの内面が生々しく描かれていて、終始自分のことのようにゾクゾクしっぱなしでした。
バトル描写も説明口調でなく、読んでいるだけなのにその場で見ているような臨場感で物語を楽しめます。
これほどの物語をまとめ上げた作者様の力量に感服いたしました。

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