農協異世界へ行く〜ジャガイモ救国伝〜

作者 メガニッヒ

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★★★ Excellent!!!

「ジャガイモが世界を救った」、これはかなり有名な歴史話だと思う。そのため、ただ歴史をなぞるだけの作品、と思って敬遠している方も多いのではないか?答えは、否、だ。「泥臭い」現実世界の描写と設定、そして一見「キラキラ」しているファンタジー世界のそれ、双方がしっかりしているからこそ、相反するその二つがうまく噛み合っている。テンポもよく、それでいて見ごたえもある素晴らしい作品だった。続きが楽しみで寝られない。

★★★ Excellent!!!

異世界で日常のうっ憤を晴らす小説は数あれど、夢を追うというのは存外すくないものです。
農協異世界へ行くでは鈴石、伊藤、倉田の三人がそれぞれ日本で遂げられなかった夢を追い、見ていて声援を送りたくなります。
皆、己の目標をめざし頑張る姿は職業ものならではの魅力ではないでしょうか。

ジャガイモという世界を変える作物が今後異世界をどう救うのか。見逃せません。

★★ Very Good!!

 剣と魔法の世界に、ここまで丁寧に兵站を持ち込んだ作品を、私は知りません。

 北欧ではその収穫量によって人口が増減していたといわれ、ドイツ人はフルコースを作る事ができるといわれているジャガイモを、異世界へ持っていくというアイデアに、まず驚かされます。

 知識として、痩せた土地でも育つ、高カロリーである、栽培が比較的容易であるという事は知っていても、実際に育てる苦労を知らない人には書けない展開に目が行きがちですが、それ以外にも人間関係や、文化の違いから来る一悶着など、しっかりと地に足をつけた物語です。

 忘れてはいけないのが、その人でした。

 私事になりますが、私は北海道という土地に、いい思い出がありません。友達に誘われ、通算で5回以上、合計日数一ヶ月程度、旅行に行った事がありますが、全くいい思い出がなく、値段程の味に出会えずに終わるなど、悪い思い出しかないのです。

 しかし、だからこそ思います。

 この登場人物たちに出会っていれば、きっと違った印象になっていたのだろうな、と。強さ、優しさ、悪い点にもなりますが、酷薄な所…それら全て、人間の魅力なのだと感じられました。

 ジャガイモも、私には嫌いな食べ物なのですが、きっと、うんと美味しいのだろうなと、ふと思わされる事がある作品でした。

★★★ Excellent!!!

全話一気読みしました!枯れたおじさん達の哀愁と、異世界での再出発、わくわくしますね。おじさんが失った希望を再び手に入れて頑張っている姿は応援したくなります。
重厚感がある文章なので多少とっつきにくい方もいるかもしれません。ですが、その分世界観、リアリティーが加味され、他の異世界召喚とまたひと味違ったテイストになっています。
出世(?)した耕助、仲間を集めつつある伊藤、意思決定に関わるようになった倉田、三人の今後に期待です。

★★★ Excellent!!!

プロローグ〜第一章まで読みました
設定がリアルで綿密!
自分が現在農業関係の勉強をしていることもあり、読んでいてすごくのめり込みました!
各章の最後に用語のわかりやすい説明もあり、知らない人でもすいすい読めちゃいそうです
現実世界では敗北……〝死んでしまった〟農協は、そしてジャガイモは、異世界を救うことができるのか??
続きを楽しみに読ませていただきます!!

★★★ Excellent!!!

まず目を引いた事が、綿密に組み上げられた設定。
細かい描写に、親切な注釈、目の前で起こっている事を当事者が文章化しているかの様なリアリティ。
それらのファクターに支えられた設定だからこそ、より他の作品との“違い”を感じられる。
登場人物全てにまるで参考にしている人がいて、その人達に意見を聞きながら書いた様なリアルさが脳内で描写をより鮮明にしてくれる。

いい意味で評価数に対して、クオリティが見合っていない作品だと言う印象を受けた。
元々読んでいた作品だったので、改めて読み返して見たいと思う。

ありふれた異世界モノの中で、この作品であれば他人に紹介して恥じないと思える。

更新頑張って下さい。
楽しみにお待ちしております。

★★ Very Good!!

北海道S町の農協事務所。そこは完全にお通夜ムードになっていた。
ただし死んだのは人ではない――“町”だ。

哀愁を肴に杯を傾ける農協課長 鈴石耕助 をはじめとした『抗戦派』の面々。そんな必要とされなくなってしまった彼らを、彼らだからこそ、必要とするひとつの国があった。


様々な要因が複雑に絡み合う異世界召喚ファンタジー。
『異世界だ』と侮るなかれ。一癖も二癖もある面々と緻密に練り上げられた設定はきっとあなたを満足させ、物語の世界に引き込んでくれるだろう。


果たして異世界に根付くのは『ジャガイモ』か『ゲリラ』かそれとも……。

★★★ Excellent!!!

背景事情がリアル。
思考回路がリアル。
個人差がリアル。

求めるものも価値基準も違う人々が、それぞれの専門分野に情熱を傾けます。必然、掘り下げた話になります。にもかかわらず、話の難しさを感じさせません。とにかく分かりやすいのです。

あと、完結していません。
先がむちゃくちゃ気になりますので、覚悟をきめてお読みください。