鷺城鷺花と朝霧芽衣

お互いに、友人だと誇って言える相手だ。
優先するものは違って、考え方は似ていて、行動は違って、今までも違うのならば、やはりこれからも違う。
けれど、同じだったものはある。
これからは違うからと、そう思って。
だから殺してやろうと、行動した。
戦闘技能、魔術の錬度、そんなものは関係がない。
今まで過ごしてきた時間の長さなど、比較もしない。
ただ、友人として。
彼女たちは間違いなく、お互いを、ただ、殺そうと思った。

※
二人がここへ至るまでは、別作品「起伏なき今にある日常」にて掲載しております。
第102話の内容の補完に当たります。