第2話 あの頃の性欲をもう一度

 コスラを倒すべく、地球防衛軍は色々と策を講じたけど、全然ダメだった。ミサイルを撃ち込んで見ても全然効かないで、テメェらの街のビルだけがぶっ壊れてしまう。


 コスラ出現によって街は半壊してしまったが、コスラが倒したビルは0。全部、コスラを倒そうとして攻撃を仕掛けた、人間によるものだった。


「コスラのおかげで、路上に止めておいた車にワックスがかかっていたよ」

「コスラのヌルヌルにゴミがへばりついて、街が綺麗になった」


 街のコスラへの評判は上々であった。デカくて脅威そうだから攻撃して自滅するという人間愚かさ。

 コスラの存在が人間こそが地球の害悪であるというアンチテーゼなのだ。


 そんな愚かな人間にコスラはますます興奮した。


「なんてこった」


 俺のポコチンに咲いた二人の姉妹は、その旨を地球防衛軍に説明すると、防衛軍の偉い人は頭を抱えてしまった。


「つまり、コスラは怒っているのではなく、シコっているのだな?」

「「そうです」」


 この会議が始まる前に「さすがにポコチンから話すのは失礼だ」と俺のパンツから顔を出している二人を見て、愚かな人間の一人が入室を拒んだ。

「まぁ、俺はカンガルーみたいで可愛いと思うけどな」とか、訳のわからない気を使われ、俺の股間に生えた姉妹をちょん切ることになった。

 切断のために長野の方から、過去には松井のバットとかも作っていたという有名なバット職人が呼ばれ、旋盤に二人の姉妹をかけて、職人技で削っていく。


「痛いいたいいたいたいた痛いタイア血合いチア!」


 俺は麻酔をかけられても、自分のポコチンごと旋盤で高速回転させられる痛みで死にそうになった。手術後、「ごめんね」と職人さんからアイスをもらった。床屋じゃないんだよ。


 こうして、股間に生えた姉妹は切り離されて、普通に小さい姉妹になった。俺のポコチンも職人さんが少し手を加えてくれたらしく、ご立派な感じに仕上がっている。

 なんか、こう。グリップ感がいいのだ。

 ヤスリがけもしてくれたそうで、床には俺のポコチンの粉が落ちており、それを箒とちりとりで掃除しているおばさんがいた。その光景を見た俺はちょっと悲しい気持ちになった。


 その後、会議室に入ると「よ! カルーセル麻紀!」と総理大臣とか防衛大臣の人に囃し立てられた。ポコチンを二本切った世界初の男に俺はなっていたのだ。えっへん。


 そんなこんなで、あの姉妹は今、俺の目の前のテーブルの上に立っている状態である。

 コスラの興奮を抑える方法はないのであろうか?


「「ない」」


 二人を声を揃えて、言った。「じゃあ、何しに来たんだこの姉妹は」と俺はちょっと腹が立った。


「カルーセル王子は何かあるかね?」と、俺も意見を求められた。変な名前をつけられていた。


 コスラを倒すべく、地球側の反撃が始まった。まずは、「最後の一発!」と言わんばかりに泣きの一回でミサイル攻撃をすることになった。


 すごーん! バコーン!


 街が壊滅してしまった。コスラは無傷。人間の愚かさで、街を全部人間が壊してしまった。












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