平々凡々にしては羨ましすぎる!
- ★★★ Excellent!!!
平々凡々のサラリーマン。
しかし、彼は幽霊と暮らしていました。
それも、女子高生の。
最初は羨ましいと思っていましたが、幽霊の悲しい運命の前に、到底耐えきれないと次第に思い始めてしまう。
優しい人はたくさんいます。
ですが、彼くらい優しい人はそう簡単にはいない気がします。
人はいつか死んでしまいます。
別れも必ずやってくる。
そんな運命を前に、どのように向き合っていくのが問題なのです。
主人公の葛藤や、そして要所に描かれる彼女目線が、物語のテーマに深みを与えてくれる。
読んでいて、時に楽しく、時に悲しく。
まさに、一喜一憂の小さな人生を見た思いがして、幸せでした。
ぜひ最後まで読んでほしい。
きっと、笑顔になれるから。
素敵な物語をありがとうございます。
にぎた