年の差の恋愛模様は繊細で尊い

どこにでも居そう、という言葉の辛辣さを感じさせるくらいに主人公は平凡で、冴えなくて、まっさらです。

三十手前の人が思い描くことと言えば、出世や貯金、仕事に結婚。
勿論それは彼も意識してるけども、意識するだけ。きっと無理だと。

そんな彼に、遅れた青春がやってきた。

お気楽ギャルの佐倉。明るく年相応的で愛らしい彼女は、いつの間にか幽霊になってしまっていた。
遠慮のないギャルと、冴えない男との、結ぶタスキを必要としない二人三脚は──とても尊い。

絶妙な距離感、くすぐったいジェネレーションギャップ、可愛いやりとり。

是非とも皆さんにも彼らの青春を見つめていただきたい
きっと、色んな記憶を思い出すから

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