絵を描いたり小説を書いたり日本酒を飲んだり
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(236文字)
短篇のお手本のようなSFです。
物語は粛々と進みます。けれど不意にこちらを圧倒する“手”の描写!“手”の美しさとグロテスクさを自覚させられ、そのぐらぐらした気持ちのまま最後まで引っ張られてしまいました。
ある世界で下層民だった僕は、ある日、クレバスに墜落した。辿り着いた世界で、彼は「手」を収穫している……。物語の内容は、要約するとこれだけなのですが。淡々とした描写のなかに現れる、妖艶で退廃的で…続きを読む
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