元勇者の魔王様がエルフメイドを雇うことにしたようです

かつて、魔王を滅ぼした勇者クルツ（童貞）。
魔王とその眷属亡きあと、世界のパワーバランスを保つためにやむなく新たな魔王として君臨することになって、すでに20年が経過していた。

そんなある日、政治に政略に紛争調停にと面倒くさい魔王としての日々に身も心も疲れ切っていたクルツは、魔王領の側近から「魔王ともあろう者が童貞のままでは示しがつかないし、そもそも早く後継者を作ってもらわねば困る」となかなかに厳しい指摘を受けてしまう。

その夜、頼んでもいないのに側近が寝所に連れてきたのは見目麗しいエルフの少女。
最初は追い返そうとしたクルツだったが、政治や魔法学、歴史、家事全般に驚くほどの才覚を示した彼女に興味を持った彼は、少しは退屈しのぎになるだろうと、彼女を側近兼メイドとして雇い入れることを決意する…続きを読む