恨み、怒り、呪い。その筋道筋、見えますか?

綺麗に起承転結がまとまった掌編。転の箇所で「あっそっち方向のホラーか!」と思わせて、オチの部分で更に膝を打ち、きゅっと〆られてしまった。
出だしはしとしとと陰気な、いかにも怪談怪異らしいお話だったのだが、この意外な終え方で期待以上の面白さになりました。
名前すらない登場人物たちも、その行動と展開でとても際立った存在として感じられる。秀逸な一本です。