なぜこれを書かなかったのか

 この作品は第8回本物川小説大賞に出そうとしていて出せなかったものです。春陽の吐き出した黒い塊を概念少女の3人と春陽がそれぞれの賜物タレント(=作家としての能力)を駆使して倒すオチになるはずでしたが、どう戦うのか考えているうちに期限が過ぎてしまいました。


 この作品では実は春陽には作家の才能があるが、まだ人生経験が浅く人間の負の部分をあまり知らないため人間描写に深みが足りていないという設定になっています。なので姉の秋葉は春陽に絶望を味あわせようとして春陽の小説を悪く言ったのですが、その結果として春陽の負の心が概念空間に出てきてしまったところで筆が止まってしまいました。


 これは第8回の審査員3人をネタにしているので、あまり失礼なことを書いたらまずいだろうとあれこれ考え過ぎたのが最後のバトルを書けなくなった原因だと思います。思い切りバカな話を書くなら実在の人間をモデルにするのをやめるか、怒られるのを覚悟でやらなくてはいけないと思いました。付け加えると、私はこういうバカな話を書いていると途中で正気に返ってしまい、これ面白いの?という声に押されて書けなくなりがちです。公開してからエタるのは読者の反応の薄さなども原因ですが、公開前からエタるのは100%自分の心が原因です。

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【エタり企画用】概チューバー小澤はぐみのケツバットちゃんねる 左安倍虎 @saavedra

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