★【長編】碧い瞳のミネルウァ ~古代ローマ謎解き活劇譚~
【概要】
https://kakuyomu.jp/works/1177354054887654090
タイトル:碧い瞳のミネルウァ ~古代ローマ謎解き活劇譚~
作者: 綾束 乙
ジャンル:歴史・時代・伝奇
状態:完結
文字数:243,929字(2020/12/12現在)
【あらすじ】
青年ルパスは元老院議員でありシリア属州総督のケリアリスから、彼の娘コレティアをローマまで護衛するようにと依頼される。勝ち気で破天荒で行動派、女性でありながら「自分よりも弱い人間に護衛は頼まない」と豪語するコレティアに振り回されるルパスだったが、ローマ帝国をめぐる陰謀劇、その渦中へと飛び込んでいくことになる。
【語り愛】
綾束さんの作品はどれも「ああ~綾束さんが書いてるってわかるわ~糖度高くて読みやすくて好きだな~」と思っているのですが、特にどれが好きですかと言われると、私はこれを推します。綾束さんの作品の中では男女バディとして珍しく糖度が低めであり、恋愛感情を抜きにした相棒感を味わうことができる作品です。そういうところが好き。
私の好きなものは、男女のバディ(関係性)と自立した女性です。つよい。そろってるじゃん。そりゃあ好きになるよ。
コレティアですよ。コレティアちゃんが最強ヒロインなわけですよ。護衛をルパスに頼んだ(父親が)とはいえ、ただ守られるだけの女性じゃない。口先ではなんとでもいえる気丈な人、というわけでもなくて、男性相手に「足」がでる。気高く芯が通ってはきはきしゃべるところも好きだけど、何より荒っぽいご令嬢なのがいいですよね。令嬢としては問題ありかもしれないけど私はいいと思う。意志の強い女性は見ていてスカっとしていいですね。憧れもあるし。
それに振り回される形になるルパスに関しては、もう本当に頑張ってくれとしかいいようがないんですが、彼も彼でやれやれしながら仕事はちゃんとやる人だから見ていてストレスがないんですよね。コレティアに目がいきがちだけど、ルパスもしっかり己の職務を果たしている。だけどでしゃばることはないから、そのあたりにこの二人のバランスとか関係性が出ているんだろうなと思います。
宝物庫、あるいは書庫 有澤いつき @kz_ordeal
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