月明かりの階段
きみは、青い表紙の寓話について知っているだろうか。月明かりに照らされた美しい階段の群れを見たことがあるだろうか。
さあ、今日はユキ博士と彼女の神様の話をしよう。もうずっとずっと、果てしもなく昔の物語だ。あるさびしい夏の朝、ユキ博士は、ふと研究室の異変に気が付いて顔をあげた。ソファには、見知らぬ青年が座っていたんだ。
ユキ博士と博士の友だちは、とある古代の寓話について研究していた。ユキ博士は、大きなまんまるのメガネに手を当てながら言う。
「純粋さと気難しさ、感情の熱さと冷たさが共存しているところがおもしろいところね」
「またユキの話が始まった」
博士の友だちは困ったように笑った。栗色の髪の毛がさらさらした少年だった。「ぼく、きみみたいにはなれないよ」そう言いながらも、好奇心旺盛そうな緑色のまるい瞳が綺麗だった。ユキ博士はおさげをぴょんとはねさせる。
「でも、そう思うでしょ?」
「うん、思う。決して屈さないのがすごいよね」
その寓話の作者は物語をめぐって時の王様にたてつき、最後には処刑されたけど、死んでしまうその日まで、寓話を書き続けたんだって。ユキ博士と緑の瞳の友だちは、その寓話について二人で研究をしていた。森の奥深くの研究室は、いつも古い書物の香りがした。窓の外には小さな庭が広がっていて、朝になれば、濃い霧がたちこめ、露にぬれた草花が薫った。楽しくて仕方なかった。
だけどある日、友だちはうつむいて、ユキ博士に謝った。「もうここには来ない」。彼はあの綺麗な緑色の目をそらす。ユキ博士は、彼の様子をぼんやりと見ていた。口が乾いて、彼をとめなくてはと手を伸ばした。
「ねえ、どうして」
「だって、結局ひとりだよ」
悲鳴のような声だった。
彼が何を言っているのか、博士には分からなかった。緑の瞳の彼はぽつりぽつりと言う。
「思ったんだよ。僕ら、大事なものをいたずらに汚しているだけじゃないのか」
もう触れないでほしい、そう思っているのがわかった。彼の全身が、やめてやめてと泣いている。でも、あなたは彼の寓話が好きじゃない、そうユキ博士は言いたかった。彼は「聞きたくない」と叫んだ。
「きみといると苦しい。きみといると、僕は自分を嫌いになりそうになる。何もできない自分が、大嫌いになりそうなんだ」
言ってから、彼自身が一番傷ついた顔をした。ああ、だけど、そっちがずっと本当の気持ちだったのだろう。彼はきっとそれに気づいてしまった。研究室がしんと静まり返った。
彼はこわばった顔で、自分の書いた本を乱雑に抱えこんだ。そして、出口のごみ箱に投げ込んだ。「こんなの、ただの紙切れじゃないか」かすれた声で言って、彼の横顔から、ぽろりと涙がこぼれた。彼が去っても、ユキ博士は、ぼうっとしてその場から動くことができなかった。研究室が静かになった。うそみたいにしんとした日々になった。
「でも、わたしは、彼の寓話が好きだから」
彼女は、ひとりぼっちの研究室で、彼女は青い表紙の本を手に取った。うつむき、くちびるを噛んで、それでも報われる日を信じた。それが自分の幸せのはずだった。それなのに、毎日がどうしようもなくさびしかった。さびしくて、悲しくてたまらなかった。彼の放った言葉が、頭から離れなかった。――こんなの、ただの紙切れじゃないか。それなら、ユキ博士は一体何をしているというのだろう。
そんなことに悩む自分ではなかったはずだ。人に問われて揺らぐ夢ではなかったはずだ。彼女は、書き上げたものを破っては捨てた。すべてを見失いそうな夜が、何度も訪れた。
青年が現れたのは、そんなある夏の朝のことだった。
その夜、ユキ博士は、いつものように明け方まで本を書いていた。ソファで眠るのは、いつも、世界がうす青に染まってから。だから、彼女の頭は、いつも夢と現実のはざまのように、ぼんやりとしているんだ。ふと人の気配を感じて、顔をあげる。緑の瞳の彼が帰って来たのかと思った。
「こんばんは」
でも、そこにいたのは見知らぬ青年だった。その声は、低くかすれていた。夜の森みたいに静かで優しい。どこか懐かしいその声に、博士は首をかしげた。目と目が合う。その瞳には、純粋さと気難しさが共存していた。遠い昔の絵画の香りが、鼻をかすめた。やっぱり、どこか懐かしい。
ユキ博士は、やっとのことで口をひらいた。
「私たち、どこかで会ったことがありますか」
「会ったことは、ないと思う」
彼は、困ったように笑って、本棚を眺め出す。その手が、青い皮表紙の分厚い本を手に触れる。美しい横顔だった。その姿が、古代の絵に描かれたある男にそっくりだった。
――ああ。
彼女は泣きそうになった。まるで、ずっとずっとうんと昔から知っているように、彼の姿は、彼女の目になじんだ。
その日から、彼女の日々は一変した。神様が降り立ったように、すべてが美しい。からりと晴れた日は、二人で森を散歩した。ぽたぽたと雨の降る日は、二人で窓の外を一日中眺めた。彼女は、彼のことをもっと知りたかった。朝から夜が更けるまで、たくさん話した。彼がうとうとし始めると、彼女はこっそり紙をひろげる。彼が起きるまでに、美しい話のすべてを書き上げた。朝霧が消えて、小鳥のさえずりが聞こえ始めると、彼女は引き出しの奥深くに本をしまって、鍋で湯を沸かし始める。小さくて底の深い器を準備する。
「ねえ、もしかして朝ごはんこれだけ?」
眠たげな声がする。ソファに沈み込んだままの彼が、テーブルの上の器を指さしている。
「きみ、こんなんじゃだめだよ。朝ごはんは、たっぷり食べなきゃ」
「そんなこと言われても。私はスープいっぱいで十分だよ」
「何言ってるんだ。たっぷりだよ。とにかくたっぷり食べないとだめ。これは絶対」
あまりにも念を押して言うので、彼女はふきだしてしまった。
彼女と、彼女の彼との日々は、幸福だった。あれほど、彼女を襲い続けた孤独は、姿を消した。さみしさは吹き飛んだ。彼女はよく笑うようになった。
けれど、本を見せることだけはできなかった。――こんなの、ただの紙切れじゃないか。あの日の友だちの声は、いつまでも彼女の耳に残っていた。だから、青年の前では本を書かなかった。本当は何度も見せようと思った。だけど、どうしても見せられなかった。
ある日、彼女は本を書きかけたまま、眠りに落ちてしまった。起き上がった彼が、ものめずらしそうに、彼女の本を見つめている。彼女は真っ青になって、本を片付けようとした。
――こんなの、ただの紙切れじゃないか。
――大事なものを汚しているだけじゃないのか。
「いや、そのままで」
彼の声は、穏やかだった。あごに手をあて、まじまじとそれらを見つめている。彼女は、自分の顔が熱くなっていくのを感じた。なぜか、自分の心のやわらかい部分を丸裸にされているような気分だった。彼は、なんと言うのだろうか。悲しむだろうか、怒るだろうか。
「ふむ」
彼はそれだけ言うと、本から目を離した。肩の力がぬけた。
「ねえ、何も言わないの?」
「言わないさ」
なぜだか、彼女は泣きそうになった。
「なぜ言わないの」
「何も言えることがないからさ」
それは、彼女を落ち込ませるに十分の言葉だった。もう一度彼を見た。けれど、彼は、もうこちらを見てすらいなかった。自分の作りだすものは、無価値なのだと思った。
それからというもの、彼女と彼女の神様の日々は、暗闇の中を泳ぐような日々だった。彼のことを思うと苦しかった。彼を見つめれば見つめるほどに、自分のしていることのすべてが傲慢なことのように思えた。そして、それは、今まで過ごしてきたどの孤独な日々より、最も彼女はひとりだった。
ある苦しい夜、彼女はとうとう彼に言った。
「あなたは、私の書くものをどう思っているの」
彼は、彼女をじっと見つめていた。彼女の心臓はどくどくと凄まじい勢いで脈打ちだした。声は震えだした。彼女はまるで、罰せられることを望んで待ち続けている人のようだった。
何か感じてほしい。気分を害したのでも、怒りを覚えたのでも、それでもいい。そうでなければ、自分のやっていることは、誰の何にも影響をもたらさないものだと思ってしまう。
けれど、「ねえユキ」、はっきりと彼は言った。
「どうして、きみは、僕をそんなにおそれているの?」
「だって、結局ひとりなんだよ」
ふいに、いつかの言葉が口をついて出る。彼女は、彼女の神様の前でただ絶望していた。その人は、唯一本物をもっている人。たったの一言で自分を殺してしまえる人。だけど本当はもうどこにもいない。圧倒的な光を見せつけながら、決して触れることの叶わない存在。
それなら、私はひとりなのだ。彼女はもう知っていた。彼にあこがれることは、彼を追い続けることは、孤独なことだ。ひとりきりで、自分の話をしているだけだ。
「そうさ。結局みんなひとりなんだぜ。だけど」
とびきりやさしい声だった。ユキ博士は、はっとして顔を上げた。
「だけど、きみは月を見たことがないだろう。階段を見たことがないだろう」
月? 階段? ユキ博士はぼうっとしていた。その瞳が、彼女をとらえた。ぐい、と彼の手が彼女の手をひいた。
「おいで、今日だけは、とくべつの夢を見せてあげる」
窓を開け放ち、飛び出した。
彼女が目を開けると、そこは星空の海だった。身体は浮遊している。彼女の研究室が真下に見える。夜の建物は、静かな星のように瞬いている。彼が手をひいた。
「さあ、こっちだよ」
「ずるい。飛べるなんて知らなかった」
彼は笑った。ぬるい空気をかきわけるようにして、夜空を泳ぐ。虫の声が遠い。夏草の鬱蒼とした薫りがした。風の中をゆっくりと上昇し、たくさんの屋根を見下ろした。自分も夜空の一部のように思えてきた頃、天に昇ろうとする銀色の竜の群れが見えた。いいや、あれは。夜空を埋め尽くすようないくつもの――
「……階段?」
「そう」
その連立した階段の群れは、美しかった。
段のひとつひとつはガラスのように澄みきっていて、星々を透かしてかすかに光っている。広さや大きさは、その段によって違うので、不思議な建造物を思わせる。
階段のずっとずっと下のほうに目をこらしてみる。月をめざす階段の群れの根元が集中しているところ。やわらかな青い光が湧き水のように溢れている。それは、あの表紙の青と同じ色。
「月をめざす階段なんだ」
ぽつりと彼が言った。頂上が見えるのも、見えないものもあったけれど、そのすべてが等しく月をめざしていた。すべての段に人がいて、その誰もが体に傷を負って苦しそうに立っている。その姿が、なぜだか、自分やかつての友だちと重なった。
「じゃあなぜ、あの人たちは階段をのぼるの」
月には一生たどり着けない。どれほどの階段を重ねても、きっと月にはたどり着かない。月にはなれない。それをわかっていてなぜのぼる?
「あの人たちは、誰も一生苦しいままじゃない」
「きっときみはおおきな勘違いをしている」
瞳の奥が優しい。
「副産物にすぎないんだよユキ。僕たちは、美しさに裏打ちされた感情を苦しさと呼んでるだけだ」
みんな、ひとりだよ。だけど、僕らが苦しいのはきっと。彼はいつの間にか月を見ていた。博士にはその気持ちが分からない。分からない、けれど。彼の横顔が照らされている。
「途方もなく広がっている階段の数だけ、そこには、それぞれが見た美しい景色があったんだよ」
どうしてか見てしまう。見つめてしまうのだ、その横顔を。
「そうさ」
どこからかぶっきらぼうな声が聞こえた。それは、どこかで聞いたことのある声だった。彼女の神様ではない。
声の主は、近くの階段で作業をしている男だった。一体どういうことだろう。博士が戸惑って神様のほうを向くと、彼はどこかいたずらっぽい笑みを浮かべて、男のほうを見る。精悍な顔つきをした彼の服はどこもかしこも汚れていて、その体は傷だらけだった。
「ここにいる誰しもが、月を求めてきたんだ」
彼は、こちらには目もくれず、ただ語る。自分の階段を懸命に磨いているのだった。
「そして、一生をかけて伝えようとした。自分の見た景色が美しいということをね。
味方なんていない。誰も背中なんて押してくれない。そもそも自分だって正しいかどうか分からない。こんなのただの紙切れだ! 何度もやめようと思った。諦めて、また初めて、また諦めて、それでも捨てきれない! ばかだと思うだろう、無駄だと思うだろう」
彼は、傷だらけの手を止め、こちらをまっすぐ見た。緑色の瞳が、きらりと光る。
「それでも、これは、月に飢えた人だけに見える階段だ。その人たちだけが見られる世界だ。……お前さんも、そうやって階段を作りに来たんじゃないのかい?」
泣いてるみたいじゃないか。やっぱり階段の数は絶望の数だと、今でも彼女は思う。
だけど地獄だと思うのは、美しいと感じるからだ。苦しいのは、美しいからだ。途方もなく広がっている階段の数は、自分が自分でなければ見えなかった、それぞれの美しい地獄の数だ。
泣きそうになりながら思う。もうどこにもいない人々が、いま自分の人生に光をさしているということ。かつて人々が積み重ねた絶望の上に自分がいて、いつかの人々は自分の絶望を踏みしめて生きていくこと。自分にできないことは、次の時代の誰かが。そして、その誰かができなければまた次の誰かが。――あの階段は、とある人々の姿を映し出した鏡だ。
そうだ。本当は、ずっと前からちゃんと知っていた。この本に出会わなければ、もっと私は幸せに生きていけただろう。私の世界はもっと褪せて見えただろう。光の薄い分、影の濃さにも気づかず幸せに生きていけただろう。けれど、そんな世界はきっと、今より随分――。
心がふるえるのはどうして。絶望するのはどうして。泣きながら進むのはどうして。私が生きているのはどうして。
「ええ、そうよ。私も、階段を作りにきたの」
ふわりと夜風が二人をなでた。気づけば、研究室に立っていた。窓から、月明かりが包み込むように、美しく、二人の頭上に立ちはだかっていた。
「僕も、月を手に入れようとしていた。そして、それは生涯叶わなかった」
彼の声に、どきりとする。それは、森を脅かす炎のように、海原を荒らす嵐のように、熱情をはらむ声だった。
その横顔が月夜に照らされる。彼女は息をのんだ。
月だ。遠くの月を見つめているからだ。
彼の横顔がそんなにも美しいのは、月に飢え続けているからだ。
月に照らされた彼は、ふいににやりと笑う。
「何をしたって、なにひとつ満足できなかった。僕が、世界で一番不幸で情けなくて無様に生きていた」
彼がその一番の人だった。階段のはじまりを告げた人だった。一番はじめに、遠くの光に飢え続けた人だった。あまりにも遠い、と思う。途方もなく彼は遠い。何を言っても彼の前では本当になり得ない。それなのに。
叫ぶように、嘆くように、途方もない光に焦がれた。
「――あなたの、」
ただ、光に貫かれた人のように、ただ彼を見上げた。
「あなたの思想をください」
月明かりを見上げて、「まだ届かない」と嘆くこと。なにひとつ満足できず、遠くの月に焦がれ続けること。そんな思想を抱きしめて、生を駆け抜けること。そんな生き方ができたなら、死んだってかまわない。夢を見続けていたい。彼とともに生きていきたい。
「よろこんで」
彼は、彼女の手をとった。
それから、彼女と彼女の神様との、本当の日々がはじまった。
「ごはんはちゃんと食べなよ。ほら、僕がせっかく準備したんだから」
「そんなにいっぱい食べられないよ」
彼女は、テーブルいっぱいに置かれた器を見て笑い出した。そのテーブルのすみには、さっきまで書いていた彼女の本がそろえられていた。
「ねえユキ」
「なに?」
「僕は、君にあげられる言葉なんて、本当の意味では、なにひとつもっていやしないんだ」
「知ってるよ」
それでも、二人の話をしよう。いつか消えてなくなるその日まで、私とあなたの話をしよう。
数年が過ぎた。数十年が過ぎた。同じ本を、何度も何度も読み続けた。
彼女は、たくさん失敗して、たくさん恥をかいた。自分を傷つけ、他人を傷つけた。けれど、うれしくて仕方のない日も、涙が流れて止まらない日も、気が狂いそうなほど悔しい日も、もうすべてやめてしまおうと思った日も、彼女には神様がいた。いくつもの眠れない夜、彼女のそばには、いつも彼がいた。
ある夏の朝、彼女が目を覚ましたとき、彼はもうそこにはいなかった。彼女は、泣かなかった。とうとうその日が来たことを悟ったんだ。
あちこちが痛む身体を起こし、ゆっくりと寝室を出た。研究室の扉を開けると、古い書物の香りが溢れ出た。ずいぶんしわの増えた腕で本棚をなで、彼女は笑った。
本当に、美しい日々だった。
青い表紙の本を手に取ると、最後のページを開いた。そこには、褪せた文字で、以前の持ち主の名前が刻まれていた。かつて他の誰かのものだったもの。もう自分のものではなくなるもの。やがて次の世代に受け継がれていくもの。
――とうとう、届くことはなかった。
彼女は思う。やはり、私が私を許すことはなかった。
しかし、すべてはこの本からはじまった。あの美しい階段の一段目は、この小さな青い本からはじまったのだ。
「私も、そこにゆくわ」
その思想を剣のようにみがきあげ、それを支えにして立ってきたこと。彼女の体に彼の思想が、熱い血潮のようにどうどうと巡っていること。
なんだか、体が軽い。
どうと風が吹き、草の薫りと濃紺の夜空に包まれる。今、彼女の目の前には、どこまでも連なり続ける彼女の階段の、一番頂上がはっきりと見えていた。
彼女はやっぱりひとりだったじゃないかって? そうだね、ひとりだったかもしれない。
きっと決定的に、どうしようもなく、ひとりだった。
だけど、彼女は月明かりの思想を抱きしめて生きた。人々が築き上げてきた絶望を踏みしめて、それでもなお月に飢え続けた。そうして、彼女の階段は光り続けるだろう。いつか誰かの絶望として、踏みしめられるそのときまで。
これで、彼女と彼女の神様をめぐる、遠い遠い昔の物語は終わり。本当に残念なことに、僕がきみにあげられる言葉はこれくらいしかないんだ。でも、きみにもしも、彼女と同じような苦しい夜が訪れたときは、窓の外を見上げるといい。夜に光る窓のすべてから、階段をつくる人々のしたたかな心音が聞こえるかもしれないから。
薄明劇場 七野青葉 @nananoaoba
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