鼻先の猫毛に誘われる、クシャミすら可愛い

よく「行間を読む」などといわれますが、思わず行間を『嗅ぎ』に行きたくなるお話ですよ。
光の描写がお上手で、読みながら目を閉じて、イメージに揺蕩っていると、なんかそこで鼻が先へいこうとするのです。
そしてぽかぽかと薫るのです。

モフモフがもてはやされる昨今ですが、「猫っていいにおいがする」って思わせてくれる作品はそうそうありますまい。
たっぷり頭と心のスペース取ってから読むのがお勧めです。