わたしの同志よ。小さいから……と、適当なモノを、その身に着けていないか?
一方、大きすぎて……と、羨ましすぎる貴女、デザイン重視でサイズの合わないモノを着けていないか?
そのどちらもが、将来の自分の体型を、美しくなくしてしまうことになりかねない……と、警鐘を鳴らしてくださるエッセイを見つけた。
世の女の子たち、この事実、知っていたか?
そして、タイトルにつられて、踏み込んでしまった、これに浪漫を求める、そこの男性諸氏、男子諸君。
貴方たちの望んだ展開ではないかもしれない。でも、知っておいても損はない。そのうち、これのたいせつさが痛いほど解る時が来るだろう。
わたしたち女子は、そんな貴方の浪漫を護るために、いっぱい努力をしてるんです。
「お前はまだ、ブラジャーの何たるかを知らない」
人差し指の先端を眼前に突きつけられ、鋭い眼光で射抜かれた気がした。
――た……たしかにッッ……!!!
確かに僕(男性)はブラを付けたことはない。
そして、僕自身、それほど真剣にブラの真実について、向き合ったことは無かった。僕は干上がった大地に膝をつき、項垂れた。
下着売り場の前をちら見しながら通っていても、アニメ作品の中のキャラクターのブラ姿をサービスシーンとして摂取していても、妻や家族の下着がぶら下がっている物干し竿を見ても、高校生時代や大学生時代に「◯◯は△カップらしいぜ」とその大きさを主題とした会話に興じていたとしても、僕達は余りにブラに無知な知的生命体だったのだ。
そして、そんなブラについて、誰も、僕達にきちんとした知識を教えてくれはしなかった。与えられぬものは、自らが飢えていることにさえ気づかぬものである。渇きを潤してくれる瑞々しい情報があることも知らないのだ。
僕たちにとって、このエッセイは未知なる存在『ブラジャー』への啓示《レベレーション》なのだ。
さあ、貴方も、笛吹ヒサコさんの奏でるメロディーに乗って正しいブラの世界へと導かれるのだ! きっとそこには正しいブラの理解がある。
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まぁ、何はともあれ、アレですよ。
わかりやすいし、読みやすいし、エッセイとして楽しんで読めます。
「へ〜、そうなんだ〜」ってね。
男の人にも女の人にもオススメですっ!
知っているようで知らないブラジャーの話。特に小説に出てくるときはもう、単純に性的魅力のシンボルとして扱われがちですが、ブラジャーを必要な身体をもって生活している女性たちにとってはそれどころではありません。
だって、日々の生活の中で、きゅうくつだったり、ジロジロ見られたくないな、と気にしたり、なんとなくいやぁな気持ちになったり……それこそ肌に直に当たるものですから、実は影響多大です。
まず!
何よりも!
あなたの体のための、あなたのためのブラジャー選びって、すごく大切です。そんな心の叫びが聞こえてくるようなエッセイ。とても良い手引きだと思います。