強さを求めて旅立った青年がたどり着いたその先は……



 時代小説です。題名は「紅蜻蛉」とありますが、その意味は最後までわかりませんでした。

 これは家族を失い、実力の無い武芸者のもとに引き取られた青年が、真の強さを求めて旅立つ話なのです。
 が、その展開に、おおくの読者は予想を裏切られることでしょう。

 強さとは何か? あまり哲学的でもなく、格闘技的でもなく、本作ではさわやかにその解答が示されています。

 ちなみに、主人公と戦った少年のその後を考えると、シュールなギャグでもあるのかな?と思ってしまうのは、ぼくの深読みのし過ぎかもしれません。

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