戦国の世。武芸に強さを求めた主人公は、その先に目指すべき〝強さ〟に行きつきます。そこに至る道中と得た答えに向かう主人公はとても素敵で、彼の人生のターニングポイントに立ち会えて、とても嬉しいです。本作は時代劇ということで苦手な方もいらっしゃると思いますが、すっきりとまとまっており、読後感もかなり良いです。素直に他の方にも読んで欲しいと思える物語でした!
本当に面白い! 池波正太郎が好きな人なら絶対にお勧めできます。作者は早く続きを書いて欲しい!
時代小説です。題名は「紅蜻蛉」とありますが、その意味は最後までわかりませんでした。 これは家族を失い、実力の無い武芸者のもとに引き取られた青年が、真の強さを求めて旅立つ話なのです。 が、その展開に、おおくの読者は予想を裏切られることでしょう。 強さとは何か? あまり哲学的でもなく、格闘技的でもなく、本作ではさわやかにその解答が示されています。 ちなみに、主人公と戦った少年のその後を考えると、シュールなギャグでもあるのかな?と思ってしまうのは、ぼくの深読みのし過ぎかもしれません。