荒廃した地球で、懸命に生きる人々の物語。感動しかありません


──魂の根ざす場所というものが、人にはあるんだと思います──

文中にある、この示唆に富んだ一文だけでも、この大作を読む価値がある思います。最終場面、この言葉に感情が昂りました。

舞台は、月コロニーへの人類移住計画が完了し、荒地と化した地球です。

荒廃した未来の地球に生きる三人の人物に焦点をあて、物語は進んでいきます。

ナギ、トワ、サク。

地球で生きることを選んだ三人三様の生き様は、なんとも健気で、爽やかで、『生』を応援する、そんなテーマさえ感じます。

三人の壮大な冒険と旅が、周囲の者たちを巻き込み、最終的にひとつにまとまっていくまでを丁寧に描いたSF作品です。

壮大な物語の最終場面に待つ感動的なラストには、思わず号泣されることでしょう。

おすすめです。ぜひお読みください。

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