荒廃した地球で、懸命に生きる人々の物語。感動しかありません
- ★★★ Excellent!!!
──魂の根ざす場所というものが、人にはあるんだと思います──
文中にある、この示唆に富んだ一文だけでも、この大作を読む価値がある思います。最終場面、この言葉に感情が昂りました。
舞台は、月コロニーへの人類移住計画が完了し、荒地と化した地球です。
荒廃した未来の地球に生きる三人の人物に焦点をあて、物語は進んでいきます。
ナギ、トワ、サク。
地球で生きることを選んだ三人三様の生き様は、なんとも健気で、爽やかで、『生』を応援する、そんなテーマさえ感じます。
三人の壮大な冒険と旅が、周囲の者たちを巻き込み、最終的にひとつにまとまっていくまでを丁寧に描いたSF作品です。
壮大な物語の最終場面に待つ感動的なラストには、思わず号泣されることでしょう。
おすすめです。ぜひお読みください。