──魂の根ざす場所というものが、人にはあるんだと思います──文中にある、この示唆に富んだ一文だけでも、この大作を読む価値がある思います。最終場面、この言葉に感情が昂りました。舞台は、月コロ…続きを読む
大半の人類が月への移住を済ませ、過酷な自然環境にわずかな居住者を残すのみとなった未来の惑星、地球。そこでは疫病を患い死にゆく者が後を絶たず――生き延びるために、ある植物を開発し、育てることが命題と…続きを読む
荒廃した世界の雰囲気だったり、僅かな望みにかける想いなど、感傷的でドラマチック。またそこに人々が生きている息づかいを感じます。そして明かされていく真実に引き込まれます。まだ読み途中ですがすごく面…続きを読む
荒廃に瀕した世界に生きる人々を描く、非常に良質なSF群像劇です。滅びを臨む大地にあって世界の在り方に翻弄される少年少女、過酷で理不尽な運命に抗う大人たち、それらを結びつけてゆくのは「希望の種」。…続きを読む
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