読了後には、現実的に前を向ける作品。
- ★★★ Excellent!!!
昔、ギタリストとしてネットで有名になった男と、その男のファンだった会社員が主軸となる作品。そしてそれを取り巻くネットの住人と、現実の人々を描く人間ドラマ。
元有名ギタリストは、自分を叩いてきた相手を叩き返したことで、転落していく。その周りにいたのは、自分を信仰するネットの住人だった。
一方、会社員の男性は、最低な現実から救いを求めるように、その元ギタリストの復活を望んだ。その周りにいたのは、最低ながら現実の人々だった。
果たして、会社員の男性の願いは元ギタリストに届くのか?
会社員の男性を待ち受ける、さらなる悲劇とは?
現実とネット。現実で叫んだ声はその人に届かないけれど、
ネットの声ならその人に届く……のか?
情報社会と現実世界を生きる、今の人々に読んでほしい作品。
タグに「鬱」とありますが、最後には希望が持てるラストになっています。
是非、ご一読ください。