アンチ廃人

作者 木亥

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★★★ Excellent!!!

そのようなこともあるのだろうとぼんやり理解していただけの
ネット上のアンチ行為が、どうやって始まりひとを浸食するのか、
その過程をゆっくりと鋭く描き出すリアリティ。

怖いと思いました。

顔や名前を知られていなければ何を言っても書いてもいいのでは
なく、好意だと思っていたことすらどう取られるかわからない
現代社会の闇が見えるようです。

★★★ Excellent!!!

 昔、ギタリストとしてネットで有名になった男と、その男のファンだった会社員が主軸となる作品。そしてそれを取り巻くネットの住人と、現実の人々を描く人間ドラマ。
 元有名ギタリストは、自分を叩いてきた相手を叩き返したことで、転落していく。その周りにいたのは、自分を信仰するネットの住人だった。
 一方、会社員の男性は、最低な現実から救いを求めるように、その元ギタリストの復活を望んだ。その周りにいたのは、最低ながら現実の人々だった。

 果たして、会社員の男性の願いは元ギタリストに届くのか?
 会社員の男性を待ち受ける、さらなる悲劇とは?
 現実とネット。現実で叫んだ声はその人に届かないけれど、
 ネットの声ならその人に届く……のか?

 情報社会と現実世界を生きる、今の人々に読んでほしい作品。
 タグに「鬱」とありますが、最後には希望が持てるラストになっています。

 是非、ご一読ください。

★★★ Excellent!!!

闇落ちしてしまった音楽配信者を元に戻そうとするかつてのファン……
というのが基本的なストーリーの流れですが、それ以上に『配信者』が歩んできた人生が気になります。実力と情熱によって手に入れた名声をなげうってまで誰かのアンチになってしまったRIO様。彼がどういう末路を迎えるのか目が離せません。