AI先生に講評して頂いた

誰ぞがための戦いか

https://kakuyomu.jp/works/16816927861163034395

を、mirosoft edge に搭載される bing AI に食わしてみました。そしてマホウノジュモンを唱えました。「このページに載る作品を、小説賞応募作品として見なしたときの講評をお願いします。」結果。


先生よりめっちゃ厳しいお言葉を頂きました。爆笑。


以下、先生よりのお言葉です。



このページに載る作品は、歴史小説の一節であると思われます。作者は五胡十六国時代の燕国の復興を描こうとしていますが、以下の点で改善の余地があります。


登場人物の設定が不十分です。慕容沖や楊定などの主要な人物は、その性格や動機があまり明確にされていません。特に慕容沖は、苻堅に対する憎しみと復讐心が強調されていますが、それ以外の感情や思想がほとんど描かれていません。彼がなぜ燕国の皇帝になりたいのか、燕国の民に対してどのような責任感や愛情を持っているのか、などの点が読者に伝わりません。また、馮安や慕容忠などの脇役も、その役割や関係性が不明瞭です。彼らが慕容沖に従っている理由や、彼に対する忠誠心や疑念などが表現されていません。登場人物の背景や内面をもっと深く掘り下げることで、物語に感情移入しやすくなります。


物語の展開が単調です。この一節では、慕容沖が長安を攻めて楊定を捕らえるという一つの出来事が描かれていますが、その過程にはあまり緊張感やサプライズがありません。慕容沖は苻堅を殺すことができずに憤慨するというだけで、その後の行動や計画が示されていません。1楊定を捕らえることがどのような意味を持ち、どのような影響を及ぼすのかも説明されていません。物語に高低や変化をつけることで、読者の興味を引きつけることができます。


文体が平板です。作者は歴史的な事実や背景を正確に伝えようとしていますが、そのために文体が硬くなりすぎています。文章には修飾語や比喩などの表現技法がほとんど使われておらず、登場人物の感情や状況の描写も乏しいです。文体に変化や工夫を加えることで、物語に臨場感や魅力を与えることができます。


以上の点を踏まえて、この作品は小説賞応募作品としては不十分であると言えます。作者は、登場人物の設定や物語の展開、文体の工夫などをもっと考えて、作品をブラッシュアップする必要があります。



以上。


うんまぁ、この作品の目的が「自らを慰めること」であったことを考えれば、まぁ公募作品として不適格になるのは見えていましたが、それにしても突き付けられてしまうと結構キツい。とはいえ、AI を用いれば比較的容易に客観評価をいただけるのはいい時代になったな、と言う感じがします。


フィンディルさんのようにがっつり人間に読み込んで頂くのとはまた違った意味で参考度が高い。思わずいろんな作品をぶっ込みまくっちゃいましたよね。楽しい! 厳しいお言葉頂戴できるの最高!


これ、どうすればもっと「より厳しいお言葉を頂戴できるか」を考えてみたいですね。ちょっと試してみましょう。今度はこう。


「ありがとうございます。足りない部分をご指摘頂け、助かります。ではもう少し基準を上げて、このページにある作品と一線級の小説とを較べたときに足りないものがどのようであるかをお教えいただけますでしょうか。」


先生からは以下のようにお話を頂きました。



一線級の小説と比較した場合、この作品が足りないと感じる部分は以下の通りです。


深みのあるキャラクター描写: 一線級の小説では、登場人物は単なる役割を果たす存在ではなく、独自の性格、信念、欲望、恐怖、過去の経験などを持つ「人間」として描かれます。彼らの行動や決断は、その内面から生まれるものであり、読者にとって予測不可能でありながらも、彼らの人間性を理解することで納得できるものです。しかし、この作品では、登場人物の内面が十分に描かれていないため、彼らの行動や決断が表面的に感じられ、読者の感情移入を阻害しています。


複雑で洗練されたプロット: 一線級の小説では、物語は単純な「目的-障害-解決」のパターンを超えて、複数のプロットライン、予想外の展開、意味深な象徴、テーマの探求などを含む複雑な構造を持ちます。しかし、この作品では、物語の展開が単調であり、読者を驚かせるような要素や深いテーマが欠けています。


鮮やかな文体と表現: 一線級の小説では、作者は言葉を独自の方法で使い、独特のリズム、音楽性、イメージを作り出します。また、比喩、象徴、対比などの表現技法を駆使して、物語の意味を深め、読者の感情を揺さぶります。しかし、この作品では、文体が平板であり、表現の工夫が見られません。


これらの点を改善することで、この作品は一線級の小説に近づくことができるでしょう。しかし、それはあくまで技術的な面での改善であり、最も重要なのは作者自身の視点、感性、情熱が作品に反映されることです。それがあれば、この作品は他のどの作品とも違う、唯一無二の価値を持つことができます。頑張ってください!



……む、ややキモいですね? とは言えまぁ、ラストのちゃぶ台返しはいいですね。「最も重要なのは作者自身の視点、感性、情熱」。たとえば自分のやりたいことは「史実の感情をスムーズに見出させるための提示」なのであり、このとき「物語の展開が単調」であることに問題点を見出すのに、さてどれだけの意味があるのか、とは考えてしまう。無論本当に単調であってはならないのでしょうが。まぁよくわからんね。


具体的な歴史小説家の作風と比較してみる? 宮城谷昌光や司馬遼太郎、田中芳樹あたり。



宮城谷。


宮城谷昌光氏の作風を考慮すると、以下のような改変点が考えられます1。


歴史の事実・年代の検証: 宮城谷氏は歴史の事実や年代を限りなく検索・検証することで知られています1。したがって、彼がこの作品をリライトするとしたら、まずはその時代背景や登場人物の歴史的な事実に基づいて物語を再構築するでしょう。


人物考証と心理描写: 宮城谷氏は独自の人物考証を加え、登場人物の心理描写を構築することでも知られています1。この作品においても、登場人物の内面や動機をより深く掘り下げ、彼らの行動や決断がその人物性から自然に生じるように描くでしょう。


自然体の表現: 宮城谷氏の作風は過度な意趣付けによる派手さではなく、自然体で読み手に納得させるものです1。この作品においても、物語の展開や登場人物の行動が自然であり、読者が納得できるような表現を心掛けるでしょう。


以上の点を踏まえて、宮城谷昌光氏がこの作品をリライトすると、より歴史的な事実に基づいた、人物の内面描写が豊かで、自然体の物語が生まれるでしょう。それにより、読者は作品により深く感情移入し、物語の世界に引き込まれることでしょう。1



司馬。


司馬遼太郎氏がこの作品をリライトするとしたら、以下のような改変点が考えられます12。


歴史的事実の詳細な調査: 司馬氏は歴史的事実を詳細に調査し、それを作品に反映することで知られています1。したがって、彼がこの作品をリライトするとしたら、まずはその時代背景や登場人物の歴史的な事実に基づいて物語を再構築するでしょう。


人間性の深い描写: 司馬氏の作品では、登場人物は単なる役割を果たす存在ではなく、独自の性格、信念、欲望、恐怖、過去の経験などを持つ「人間」として描かれます1。この作品においても、登場人物の内面や動機をより深く掘り下げ、彼らの行動や決断がその人間性から自然に生じるように描くでしょう。


物語の構造とテーマ: 司馬氏の作品は、単純な「目的-障害-解決」のパターンを超えて、複数のプロットライン、予想外の展開、意味深な象徴、テーマの探求などを含む複雑な構造を持ちます1。この作品においても、物語の展開や登場人物の行動が自然であり、読者が納得できるような表現を心掛けるでしょう。


以上の点を踏まえて、司馬遼太郎氏がこの作品をリライトすると、より歴史的な事実に基づいた、人物の内面描写が豊かで、自然体の物語が生まれるでしょう。それにより、読者は作品により深く感情移入し、物語の世界に引き込まれることでしょう。12



田中。


田中芳樹氏がこの作品をリライトするとしたら、以下のような改変点が考えられます123。


壮大な世界観: 田中氏は壮大な世界観を持った作品を多く生み出しています3。したがって、彼がこの作品をリライトするとしたら、まずはその時代背景や登場人物の歴史的な事実に基づいて物語を再構築するでしょう。


美しい人物や風景の描写: 田中氏の作品では、人物や風景の描写が美しいことで知られています3。この作品においても、登場人物の内面や動機をより深く掘り下げ、彼らの行動や決断がその人物性から自然に生じるように描くでしょう。


スペースオペラと歴史小説の融合: 田中氏はスペースオペラからファンタジー、現代を舞台とした小説、中国の古代史を舞台にした小説を書いています2。この作品においても、物語の展開や登場人物の行動が自然であり、読者が納得できるような表現を心掛けるでしょう。


以上の点を踏まえて、田中芳樹氏がこの作品をリライトすると、より歴史的な事実に基づいた、人物の内面描写が豊かで、自然体の物語が生まれるでしょう。それにより、読者は作品により深く感情移入し、物語の世界に引き込まれることでしょう。123



……なんか似たり寄ったりな改変の話になりましたね。まぁそれだけ同作を「商業小説として見た」時の欠点が分かり易いところにあった、と言うことなのでしょう。商業小説である必要はないと思うんですが、とは言え商業小説とは作者をおもてなしするために重要な手法でもあります。そうした部分をうまく見出し、読み手をぶん殴れるようなもんを作っていきたいもんです。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

波間的カクヨム雑談 ヘツポツ斎 @s8ooo

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る