改造を終えて(後半)

 改稿というか、改造について。


 別名、俺は何しに魔界へ。

 ケータイで管理画面見ていると、タイトルが長いせいで途中から切れて、

「魔界の異常な王子様 または俺は如(改行)

 何にし」(正:如何にして)

 という表示をさんざ見てたら、頭の中でおかしな文章になってました!


 こちらは、オマケのようなもの。

 今回の推敲は、この企画の最初に行った蜂蜜様の「亡国のプリンツェッサ」と同じで、本文をそのままに細部を整える(今回はやたら単純にした)ような推敲になりました。

 推敲が終わった時点で、もういいじゃん。ジャンル的に明るくないし。と思ったのですが、ハニーのも改稿したので、アイデアをひねり出してみますか、と思ったら、やっぱり、原作をツギハギした改造になってしまいましたねー。


 推敲の後に読むと、冒頭が続きっぽくなってしまっています。あとがきを挟もうと考えたけれど、長すぎるあとがきに断念…。


 推敲は終えていたので、温度もテイストも原作ファンも置いといて。

 好みとエンタメ精神だけで、読ませて頂いた「俺は何しに魔界へ」(雑な略し方)の本文中で一等好きなシーンを冒頭に持って来ました!


 そのままコピペ。どうだ、この説明のなさ。という始まりに自分で引いて、慌てて推敲した文章で状況を補足。


 首が飛んで、王子が真っ赤になる所が個人的に面白かったので、こういうの好きな人は最初からトンでる展開が見たいはず! というサービス精神です。(思い込み)

 目で見てあっけに取られるシーンなので、説明も特に不要だし。(乱暴)


 好きなシーンがバーンと来て、私は満足。

 しどろもどろで始まるとこも、なんか面白いと思いました。


 正直に言うと、全文読んだ後、推敲をしようと1話に戻って来た際、時系列としては5話の後というのが、ツライと思いました。

 2〜5話分の引きって、ハードルが高過ぎて想像つかなかったんです。

 忠臣蔵様の文章は読み始めると、止まらなくなる文体なので、苦はないのです。

 2話から回想が始まって、主人公の状況を理解して行く行程が不可解な事に直面させられながら、あれよと進んでいくので。


 引きとして強いかどうかはわかりませんが、1話と6話では同じ説明のテンションが違うので、6話の開き直ってる方を、説明文として採用しました。

 長かったので、そこは適当にで。


 改造してわかったのですが、本文の5話も6話も1話と説明が結構かぶっています。

 それは、1話から間が空きすぎてるからではないかと思いました。忘れてるから、もう一回説明するというのは、優しいと思いますが。

 書いてたらそうなっただったら、なんとか処理してほしいところなのです。


 オマケとはいえ、仮にも1話なので、最後は同じように締めました。カッコ良さ20パー増しくらいで。

 最初の推敲より1000字くらい、短いです。

 でも、説明パートが多いので、ボリュームは同じくらいかなと。


 以上。


 忠臣蔵様からは、細部と全体のバランスが取れないことについて、意見をということでしたが、おう、こっちが聞きたいよう! という具合です。

 使えなくてすんません。


 自分で書いているのか、それまで書いてきた文章に書かされているのか、わからないというようなことを、話していらっしゃったので、目の前の書き込みに筆が走って、全体の方向を見失うのかな、それでバランスが取れないと言っているのかな、と思いますが……う〜ん。


 推敲させて頂いた身としては、細部はぼかされていたり、重複があったりと、文量自体は多いですが、書き込みの精度は甘いと感じました。(自分を棚に上げてマス)


 全体も同じイメージです、焦点のぼけた疑問なぞが転がっていて、これからどう広がり、どう消化されるかは、神(作者)のみぞ知る状況で、予測がつきません。

 前半で述べたように、主体性の乏しさ、主体のはっきりしない部分が、この話の作風と言えるので、全体と細部のバランスをどうしたい、というビジョンが作者様に特になければ、このままでいいのでは、と思います。


 1話以外の各話には冒頭に説明があるので、それをつなぐように、流れがあり、物語を見失うことはありません。

 各話の中がどう荒れようと、次の話では仕切り直しがされているようでした。


 独特の世界観に文章です、先の読めない展開は魅力的だと思うので、どうぞ突き進んで下さいませ。


 今回、推敲させて頂いたものが、話を振り返るきっかけにでもなれば、と思います。

 近況ノートで意見募集すると、訪れる方の中にジャンルに明るい方もいて、いいのではと思いました。なかなか勇気がいるかもしれません。


 長々と失礼しました。

 この度は、御作の胸をかして頂き、ありがとうございました。

 水面下での心理の葛藤、張った糸の上で均衡を保つような緊張感、やはり行間を読むのは楽しい、と思いながら推敲させて頂きました。

 感謝致します。


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Portafoglio! 日竜生千 @hirui

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