第7話 巨大数を理解するとは
サーニは自らの問いかけに、考え込んでしまった。あまりに大きい数を理解するとはいったいどのようなことなのだろうか?
俺は1兆を知っている。しかし、なぜ知っているといえるのか?
一辺が100万の正方形の面積と想像できるからか?一辺が1万の立方体の体積と想像できるからか?それとも、日常でつかう金額の単位の延長にある1兆という数をそれなりに想像できるからだろうか?もしくは、だいたい15!(=1兆3076億7436万8000)だと別の表記との比較ができるからだろうか?
もしくは、10^12という別表記を知っているからか?一兆という数を聞いたら、その定義を述べることができるからだろうか?
つまりおそらくはそういうことだ。
巨大数を理解するということは、その数を実際に想像できればよい。しかし、想像することが不可能な大きさだということもあり得るだろう。その場合はまず、その数の定義を正確に述べることができる、ということが大事だ。そして、その数を作る具体的な方法を想像できる、というのはなお良い。
さらに、別の大きい数との比較、これもとても大事な要素だ。さらにその数の性質をを挙げることも大事だろう。
まとめよう。ある巨大数を理解するということは、
①定義を正確に述べられる
②計算の展開の仕方を具体的に示せる
③別の巨大数との比較ができる
④その数自体の性質を挙げられる
ということだと思う。
ある程度の規格内の巨大数であれば・・・。
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