オリヴィエ旅行記

作者 宇部 松清

56

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★★★ Excellent!!!

異国情緒感じちゃう。

文章から視覚以外の感覚を使って楽しむことができる。これがある小説は大体素晴らしいものなんですよね。
出て来る食材は当然未知の領域。響きもとても食用には思えなかったり、外見がなかなかにどぎつかったり。それでもオリヴィエが美味しそうに食べる。サルメロが美味しいって言ってる。目をきらきらさせてほっぺたが落ちないように堪能する姿が想像できる。おなかが空いてきちゃいます。

★★★ Excellent!!!

樹人のサルメロと魔女のオリヴィエ。二人のやることは戦う事でも、怪しげな魔術を研究することでも無く、食べること。

現実とは違う異世界を舞台とした食べ歩き日記。でてくる料理は架空の食材を使った架空の物ばかりですけど、かなりリアルに書かれています。
それらを美味しそうに食べるオリヴィエと、彼女に振り回され気味だけど、まんざらでもないサルメロ。美味しい料理だけでなく、二人のほっこりしたやり取りにも注目の作品です。

★★★ Excellent!!!

樹人のサルメロ=サルバルと、その主である魔女オリヴィエの、グルメ旅行のお話。
概要を書いてしまえばそれまでなのですが、登場する料理や食材の描き方が見事です。

どれも架空の物のはずなのに、名前が独特だったり調理工程が細かかったりと、まるで実在するかのようなリアルな描き方をしています。
また旅先で出会う人達も、一人ひとりに細かな背景が与えられていて、世界観に深みを与えています。

異世界ファンタジーと言うのは当然作り話で、一度表現を謝ってしまえば陳腐なものになってしまうかもしれません。ですが、この作品は読み進めるごとに、まるで本当にこんな世界、こんな食べ物があるのではないかと錯覚するようでした。

★★★ Excellent!!!

美味しいものが食べたい。そんな人として当たり前の欲求のために奔走する、ほっこり胸温まるお話です。

耳慣れない食材や料理名にも、思わず生唾を飲み込んでしまいそうになる。ひとえに魔女さんの食べっぷりが素敵でした。
誰かが美味しそうに食べる姿というのは、やはり見てて気持ちが良いものですね。

明日はどんなグルメと出会えるのか。
二人の関係性が生み出すのは、どのような味なのか。
きっとどちらもまた、極上の美味なのでしょう。そう胸を踊らせるばかりです。

★★★ Excellent!!!

全話サクッと興味深く読めました。

観光というよりも名産品や郷土料理を求めて主人公の二人が各地を訪れます。特色のある一癖も二癖もある登場人物もいい味を出しています。異世界ものですからその世界観とか独特の名前を持つ食物、そこの住人たちを想像するのも楽しいですね。

食い気だけでなく色気もほんのちょっぴり効いてます。

★★★ Excellent!!!

魔女オリヴィエが、樹人のサルメロを従えて『美味しいモノ』を食べに行くお話です。

各話の末尾には、どこか異国情緒溢れる料理名とコース内容が記されており、食事風景も秀逸。

夕食のために二人が立ち寄ったビストロは、本当にあったら行ってみたい、と思う。それは、私が現在空腹だからではないはず。

オリヴィエとサルメロの関係も淡く、だけど想像を膨らませる形で記されており、このお話にもう少しおつきあいしたいな、と思うところで、さらりと躱されます。

ぜひぜひ、続編を希望したい作品です。