ポロポロと溢れ落ちる涙が止まらなかった。

人を喰う鬼と、憂いを背負った美しい少女。
怪奇的な要素を含むちょっと怖いお話なのかと思えば、何と美しい悲恋だろうか。
作者様が綴られる文章が素晴らしく、恐ろしさと美しさが紙一重に織りなされる物語の中に惹き込まれ、一気に読み進めてしまった。
主人公達が辿った結末を読者に妄想させる終章もとても印象深い。
最後まで作者様の力量が感じられる素晴らしい物語。