スポットライトと破壊の中、少女は機械人形と踊る。絢爛たるバトル百合SF

女の子が4体の少女型オートマタとチームを組み、その主となって四大PMCの序列を決める決闘に臨む――私の偏った経験上、この設定だけでバトル百合好き、主従百合好き、そして百合SF好きは食いつくと思います。
しかも「四大」PMCです。こんなチームが4つもあります。もちろん全員女性、もしくは女性型。前述した百合のオタクたちはここであまりの過剰供給に気が狂って死ぬのです。

お話のメインたる決闘も、とにかく外連味があって読んでいて楽しい、気持ちいい。各オートマタの性能を書き分ける戦闘描写、次の手を読み合う駆け引き。必殺技が炸裂する際の盛り上がりには息を呑む。しかも必殺技のキーは少女とオートマタの深いキスです。最強。

百合の話に戻ってしまいますが、各チーム内部の関係が描かれるのはもちろん、別チームに属するキャラの間にも関係性が築かれていくのが個人的にとても好きです。こういうところに広がりがあると可能性を感じますよね。某クイーンと某ナイト級で心臓握りつぶされるかと思いました。

百合としてもバトルSFとしても非常に完成度が高いこの少女残酷劇、是非ともご一読ください。