飛べないし火も吐けない。でも、気高い。

多くを亡くし生きる意味も失ったドラゴン。
少年との出会いによる心の再生と、大切な物をひとつずつ思い出していく過程が胸に響きます。
ドラゴンが少年に掛ける言葉や考え方などが、空っぽになっていたはずのドラゴンの心の底に残っていた優しさを際立たせます。
ドラゴンは多くの命を救いましたが、一番救われたのはドラゴン自身でしょうか。
童話って素晴らしいなと思いました。

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