こんな人におすすめ…
ドラゴンが好き。
濃厚な異世界が好き。
チラ見えする異質な伏線が好き。
気軽に読んでるつもりが引き込まれていくような作品が好き。
『誰かを助けるという事は誰かを助けないという事。正義の味方っていうのは、とんでもないエゴイストなんだ。』という某じいさんのセリフが好き。
最後のはネタとしても、とても読みやすい作品ですから、「おっ」と思ったあなたは一読するのが吉。
以下雑感。こんなの読まなくていいからはやく第1話を開きなさい。
何を選び、そして何を選ばないのか
いかに妥協し、己を納得させ、着地するのか
本作はこういった命題を、法律や社会常識をとっぱらった(異世界ですから!)上で自らの内に問いかける作品とも言えるだろう。
主人公の設定だけをみると、そこいらの異世界転生モノと同じだが、ドラゴンの姿になりながらも"人間とは"に悩む姿に、他と一線を画す鮮度を感じる。
主人公の苦悩と旅の行方を最後まで見守りたいと思う。