アクアリウムでつながる、少女たちの縁。内容は本格的で実践的

前置きとして、私はアクアリウム経験はありません。
興味があるかと言われれば、見るのは楽しそう、という程度でした。
そんな私が、たまたまこの作品を見つけて。

素敵な作品でした。
アクアリウムを縁として、深まってゆく少女たちの仲、その活き活きとした躍動と個性が、飽きることなく読む手を進めさせてくれました。
そして物語の軸であるアクアリウムも、目の前に水槽があって、彼女たちと一緒に育てていくように、自分の感性に染み込んでゆくような感覚でした。
実際にアクアリウムをしている方が、アクアリウムを楽しんでもらいたいと願いながら書いているのだろうと伝わります。

これを読んで、アクアリウムをたとえ始めなかったとしても。
たとえば街の中、何かのビルのディスプレイ、そこに水槽を見つけたら、今までよりも一段深く魚やレイアウトを観察するだろうという確信。
そんな感性を根付かせてくれる作品だと、私は思います。
それはきっと、素敵なことだと思います。

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