「命の平等とは何か」シンプルな問いですが、作中では多角的に描かれています。艦長の決断は果たして正しかったのか。正しさ自体存在していたのか。臨場感溢れる説明、生きる欲望と責任の間で揺れ動く艦長、そして乗客たちの真意。根源的な問いを少しずつ解剖していくような、素晴らしい作品でした。
本作の状況は至ってシンプル。舞台となるのは難破した宇宙船。搭乗するのは艦長と5人の乗客と一体のヒューマノイド。用意されている脱出ポッドは2人分のみ。残された酸素の残量はおよそ半日分。この中で誰が生…続きを読む
"冷たい方程式"を御存知の方には、その一言で理解頂けると思う。御存知ない方は…、まずはWikipediaで調べて下さい。SF短編小説の金字塔なんです。それに挑んだ作者の心意気に喝采を送りたい。原作…続きを読む
最後まで全くわかりませんでした。こうなるんじゃないかという予想はありましたが、ヒューマノイド・エリーゼがそういう精度までたどり着いているというところまで考えが至らず……。道徳的にもテーマとしては…続きを読む
一気に読み上げた後、レビューが無いのが不思議な気でならず、ここは是非とも己が一筆と書き始めた所で気が付いた。なるほどこれは迂闊にレビューが書けない。ネタバレにならず面白さを伝えるのが中々に難しい…続きを読む
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