就活生です!キャッチコピーにつられて読み始めたら止まらなくなってしまいました笑
私は起業するつもりもなければそもそも高い志も持っているわけでもないので、目先の就活に関係あるかと言われれば一切関係ないのでしょうが……何事も根本がしっかりしてなければいずれは破綻するんだなぁと改めて実感させられる内容でした。
何をしたいのか、どこを目指しているのか、それがわかっていないとどんなに努力しても先は見えないですよね。
特に自分が何に拘っているのかをきちんと把握していないと、どこかで感情的になったり冷静さを欠いて周りが見えなくなるんだなぁと感じました。
この作品のメインキャラクターである二人、つい忘れてしまいがちですがまだまだ若いんですよね……それに最後には自分を客観的に見つめ直すこともできていたので同じ失敗はしないでしょうし……何より、目標や目的が前よりも明確に見えるようになったんじゃないかと思います。
これからも良きライバルとしてお互いに昇り詰めてほしいなぁ、なんて彼らが善人でないことは重々わかっていますがつい思ってしまいました笑
彼らはこれから真っ当に生きるんでしょうか。それともやっぱり裏の世界で生きるんでしょうか。そもそもこの世界は裏とか表とかで簡単に分けられるものではないのかもしれません。
彼らの今後を想像するのが楽しいです!もともと地獄みたいな場所から這い上がってきた二人なので、また一から頑張ってほしいと思いました。読み応えのある作品ありがとうございました!
飢の怪物・堂徳(ドウトク)。
渇の怪物・清倫(キヨツネ)。
彼らが、それぞれに成功させた起業。
彼らが、それぞれに味わった過去が起因する、飢と渇を癒すための仮初めの居場所。
正道ではなく、ほぼ違法な手段で築き上げた砂の城でもあります。
生まれも育ちも違う怪物達。彼らの日常・環境は客観的に見ても特殊です。
普通の価値観も異なります。
なのに。
交差するべくして、二人が出会ったとしか思えない展開は、どれだけ他人を否定しても、蔑んでも、見下しても、人と関わらなければ二人の癒しが得られない。
満たされない、相反する現実を表しているかのようでした。
『飢と渇』を読破した方は、その数だけの感想を持たれるはずです。様々な見方があると思います。
その中にあって、私が感想を持った事。それは、目的や手段はどうあれ、彼らは仕事をして一部ではありますが、確実に経済を回していた事です。
しかしながら、彼らは違法な手段で、それぞれの言い方で見下す誰かを騙して糧を得ています。
言いかえれば、現実にも騙しだまされる可能性がないとは言い切れません。
何故なら、
作者様は別の媒体を通し、経験談・事実に基づくフィクション・世間のシステム・・・等々を、我々に警告を含め情報を発信していらっしゃるからです。
大切なのは、普通の事が出来るようになる事。
危機感を持つ事。
他にも、まだまだありますが、詳しくは作者様の発信の場へと手を、視点を、運んでいただけると幸いです。
『飢と渇』同様、辛辣な内容が多いですが、中にはクスリとさせられる作品も多数あります。
情報リテラシーの重要性を、顧みれる機会ではないでしょうか。
巻き返しがきく方は、巻き返しを。
難しい方は、現状よりも過酷にならないためにも、是非とも最後まで『飢と渇』をご一読下さいますように。
一見、飛び抜けた設定ですが、我々は物語のどこかに所属している気分にさせられる錯覚に陥るかもしれません。
最後になってしまいましたが、
エフ様。素晴らしい物語を、ありがとうございました。
「カクヨム」様のサービスが終了してしまっても、心の本棚に収めさせていただきます。
幼少期からネグレクトに遭いまともな生活からドロップアウトして、現在ではまとめサイト運営会社の社長となった堂徳。
エリート一家に生まれるが両親の期待に応えることができず、他者からの羨望や賞賛を求めネットワークビジネスの元締めとなった清倫。
そんな出会うはずのない二人が出会ったことから物語は始まっていく。
まず主人公二人のキャラが非常に強烈だ。
幼き頃の飢えの記憶を忘れられずただただ金を求める堂徳と、金に不自由はしていないが異常なまでの承認欲求を持つ清倫という二人の性格は正反対。本来なら上手く行くはずがないのだが、この二人にはある共通点があった。
それは常に周囲を見下し、他人を喰い物にすることに躊躇いがないこと。こうして互いの目的のために手を組んだ二人は、法律スレスレのビジネスを展開していく。
二人とも普通だったら忌避されそうなキャラなのだが、いくら悪事に手を染めようが一切罪悪感を抱かず、自分の欲望にとことん忠実な彼らには一般的な物語の主人公とは一味違う魅力がある。
また彼らが行うビジネスの様子もかなり具体的に書かれており、普段は見られない裏社会の珍しさもあいまって、一度読み始めたら手が止められなくなる一作だ。
(新作紹介 カクヨム金のたまご/文=柿崎 憲)
癒しやワクワクは0です。人によってワクワクはあるかもしれません。
ただひたすらに引き込まれました。社会の色々な面を見ることが出来ました。実際にこの通りかは分かりませんが。私も確実に馬鹿の一人ですので。
内容も文章も構成も素晴らしかったです。馬鹿でも分かるとは言われますが、これほどこれに相応しい言葉もないと思います。
はたしてこれからこの二人はどうなっていくのか。どうにしろ凄まじい大物になりそうです。
すごく続編が見たいですが、期待するだけ野暮ですかね。
感想を要約するとあらゆる面で最高でした!次も楽しみに待っています!
さてリアルのほうも頑張らないとな(白目)