飢と渇

作者 エフ

270

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★★★ Excellent!!!

飢の怪物・堂徳(ドウトク)。
渇の怪物・清倫(キヨツネ)。

彼らが、それぞれに成功させた起業。
彼らが、それぞれに味わった過去が起因する、飢と渇を癒すための仮初めの居場所。

正道ではなく、ほぼ違法な手段で築き上げた砂の城でもあります。

生まれも育ちも違う怪物達。彼らの日常・環境は客観的に見ても特殊です。
普通の価値観も異なります。
なのに。
交差するべくして、二人が出会ったとしか思えない展開は、どれだけ他人を否定しても、蔑んでも、見下しても、人と関わらなければ二人の癒しが得られない。
満たされない、相反する現実を表しているかのようでした。

『飢と渇』を読破した方は、その数だけの感想を持たれるはずです。様々な見方があると思います。
その中にあって、私が感想を持った事。それは、目的や手段はどうあれ、彼らは仕事をして一部ではありますが、確実に経済を回していた事です。

しかしながら、彼らは違法な手段で、それぞれの言い方で見下す誰かを騙して糧を得ています。

言いかえれば、現実にも騙しだまされる可能性がないとは言い切れません。

何故なら、
作者様は別の媒体を通し、経験談・事実に基づくフィクション・世間のシステム・・・等々を、我々に警告を含め情報を発信していらっしゃるからです。
大切なのは、普通の事が出来るようになる事。
危機感を持つ事。
他にも、まだまだありますが、詳しくは作者様の発信の場へと手を、視点を、運んでいただけると幸いです。
『飢と渇』同様、辛辣な内容が多いですが、中にはクスリとさせられる作品も多数あります。

情報リテラシーの重要性を、顧みれる機会ではないでしょうか。
巻き返しがきく方は、巻き返しを。
難しい方は、現状よりも過酷にならないためにも、是非とも最後まで『飢と渇』をご一読下さいますように。

一見、飛び抜けた設定ですが、我々は物語のどこかに所属して… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

幼少期からネグレクトに遭いまともな生活からドロップアウトして、現在ではまとめサイト運営会社の社長となった堂徳。
エリート一家に生まれるが両親の期待に応えることができず、他者からの羨望や賞賛を求めネットワークビジネスの元締めとなった清倫。
そんな出会うはずのない二人が出会ったことから物語は始まっていく。

まず主人公二人のキャラが非常に強烈だ。
幼き頃の飢えの記憶を忘れられずただただ金を求める堂徳と、金に不自由はしていないが異常なまでの承認欲求を持つ清倫という二人の性格は正反対。本来なら上手く行くはずがないのだが、この二人にはある共通点があった。
それは常に周囲を見下し、他人を喰い物にすることに躊躇いがないこと。こうして互いの目的のために手を組んだ二人は、法律スレスレのビジネスを展開していく。
二人とも普通だったら忌避されそうなキャラなのだが、いくら悪事に手を染めようが一切罪悪感を抱かず、自分の欲望にとことん忠実な彼らには一般的な物語の主人公とは一味違う魅力がある。

また彼らが行うビジネスの様子もかなり具体的に書かれており、普段は見られない裏社会の珍しさもあいまって、一度読み始めたら手が止められなくなる一作だ。

(新作紹介 カクヨム金のたまご/文=柿崎 憲)

Good!

この作者さんの書く話は、 YouTubeで何度か見ましたが、確かに引き込まれる文章で、物語も理路整然として格調高く、キャラクターがはっきりして、行動原理が理解しやす文章としては最高位とも呼べる完成度を持っていますが、何と言うか全ての作品に「自分以外の人間は、登場人物を含めて全員屑」と思う様な斜に構え過ぎた思想が滲み出ていて、「俺の考える正解を理解しない奴は皆等しく愚か者」的な高二病を超えた若干気持ち悪い傲慢さを感じずにはいられなかったです。

★★★ Excellent!!!

癒しやワクワクは0です。人によってワクワクはあるかもしれません。

ただひたすらに引き込まれました。社会の色々な面を見ることが出来ました。実際にこの通りかは分かりませんが。私も確実に馬鹿の一人ですので。
内容も文章も構成も素晴らしかったです。馬鹿でも分かるとは言われますが、これほどこれに相応しい言葉もないと思います。

はたしてこれからこの二人はどうなっていくのか。どうにしろ凄まじい大物になりそうです。
すごく続編が見たいですが、期待するだけ野暮ですかね。

感想を要約するとあらゆる面で最高でした!次も楽しみに待っています!
さてリアルのほうも頑張らないとな(白目)

★★★ Excellent!!!

癒しとワクワクはないです。

視点の切り替えがシンプルながらわかりやすく、登場人物のキャラクター付けが明確ですごくいい。

ただ、あら探しをするのなら、「飢え」の部分のカウンターパートにあたる「渇き」の影が少し薄い気がします。

全体的に引き込まれる文章で、次々と頁をめくってしまいます。

★★★ Excellent!!!

作者は読ませるべき読者のレベルがよく分かっている。
ビジネスの考え方から登場人物の思考まで、馬鹿にでも分かるように分かりやすく書かれている。
これは皮肉で言っているのでは無い、感嘆を受けた上での感想だ。
更新速度も驚くほど早い。
ファンとして、今後も小説・動画が更新され続けることを切に願っている。

★★★ Excellent!!!

法律のグレー上の領域で、お金を稼ぐ人たちがいる。
その人たちは、どんなことを考えて、どんなことをしているのか。
なかには不愉快になったり、逆に爽快だったり、いろんな出来事が起こる。

正義とか悪とか、そんなシンプルなものじゃない。
お金を稼ぐのは、綺麗ごとだけじゃ済まないということを、叩きつけるように教えてくれる物語です。