優しさと切なさと暖かさと

優しく語りかけるような文体で描写される、少女の心の移り変わりと成長。
最初にリアルタイムで拝読してから、どれだけの時が過ぎたのか。冒頭のスミアのことばかり印象に残っていて、今読み返してどうしてこの優しさと切なさと暖かさを忘れていたのかと衝撃を受けております。
厳しい寒さに支配された灰色の世界で、少女の心が色づいていくのが微笑ましく、切なく、とても愛おしく感じました。
素敵な物語に再び巡り合わせていただいて、ありがとうございます。