読み終わった後、ふと気づけば自分の目の前に断崖絶壁が見えるような、そんな読後感。誰しもが抱く欲望の善し悪しはともかく、その先にあるものを恐ろしく容赦なく、ぞっとするほど素っ気なく簡潔に描いている。ふと、何もない場所へ投げ込まれるかのような不安と焦燥に彩られた読後感を、ぜひあなたにも。
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