アリスの糸

中学生の「ぼく」は、クラスメイトの少女アリスにつきまとっている。
彼女は飛び抜けて美しい。そして悪いうわさを流されている。
「ぼく」が知っている彼女はそこまで酷いものではない。意地が悪く、気位が高いのは確かだが、彼女は笑顔を見せるし、何か特別なものを秘めているように見える。
――しかし、それは本当のアリスではなかった。
「ぼく」のことを好きな鈴音、アリスがなつく老婦人末子、そしてアリスによって、「ぼく」はやっと気づく。アリスに対する強い興味の理由に。

※この作品は小説家になろう・ステキブンゲイにも投稿しています。