「狂騒曲バーレスク東京」 ハイロック様 ※番外編
お久しゅう。私だ←ざっくり。
本来なら完全完結させたこの紹介はいぱぁ〜なのですが、とある事情により今回は復活です。
いえいえ、正直これでも今は案外忙しいのです。
最近入院した患者様たちがやんちゃ揃いで、病棟では怒号が鳴り響いてますよ。地域としてもせっかく入院させて出したくないもんだから、どんな様子か知ろうとガンガン電話かかってきます。その電話対応が全部わしじゃけん。やってられっか(愚痴1)
精神科病院の真実的なエッセイとか小説を書けば絶対に一部の層に受けるとは思う。けどやらない。赤裸々に語るにはちょっと怖すぎる。いつかソフトに、ね。
というかなんだかんだでカクヨム上でフォローしている小説も読めていないです。フォローしているからいつでも読めるぜ☆的な油断であります。いつも身近にいる家族だからついつい放って置いちゃうみたいな奴です(そんな綺麗な話じゃない)。
フォローしているのはいずれ読みに行きます。貯めてから読みます。ああでも新しいものにフラッといく自分が憎い(愚痴2)
そういえば、陽野ひまわりさんがイケメンあつまれー(名前)企画を開催されたのでそれも読まなきゃ。というか参加作品のほとんどを読んだので、全部読んだら感想を作品か近況ノートにでも書き込もうと思う。オネエ目線でイケメン品評会よーん。
くそう面白い自主企画を開催されるせいで時間がない(愚痴3)。
というか今一番の優先事項は、地元コン作品なのだ。間に合うは間に合うはずだけれど、今回ぶっちゃけ執筆ペースが遅い。考えている3章をまるまる削って最後の章を書き出そうと思うくらいです。それでもおそらく八万字超えるし、三章入れると十万字超えそうですし。
いや妥協はやめよう。たとえ三章のプロットを今から書くハメになろうとも(愚痴4)
というか書けば書くほど主人公がアホになっていく。なぜだろう。アレハボクジャナイヨ。
とりあえず地元コンが最優先なのである。
だからアジカン×スカパラの『Wake up!』を聴いてて浮かんできた物語のプロットを書いている場合ではないのである(愚痴5)
寝てばかりの美少女が彼女になったと思って浮かれてたら翌日には永遠の眠りについていたとか、頭にウジでもわいているのかと思います。サブタイトルは、『あいすインワンダーランド』かな!←パクリじゃねえか。
夢という設定ならむちゃくちゃできそうな気がしてきた。主人公の特技が『パンツ下ろし』とか浮かんできたときは、アジカンとスカパラに土下座しようかと思いました。
ともかく、そのような近況を引きずっているとしても、やらねばならぬことができたのでやります。
皆様の中では、もしかしたら知らない方もいるかもしれません。
『貴様の作品を絶対にディスってやる』の心意気で、作品をばったばったと切り倒したハイロック様から依頼があったのです。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884190039
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こちらの10話〜50話で、自主企画で募集したディスられたい作品をひたすら切り刻んだ感想文が載っております。ここまでやるなら伝説です。
私も『こういったやり方もあるのか!』と感銘を受けたので作品紹介を始めたので、ある意味師匠筋です。
そんなハイロック様から依頼があったのであれば、ぜひともやらねばなるまいというのが今回です。
それにしても、小説を書くことに復帰したと思えば、まさか個別で依頼されるとは思いませんでしたよ。使えるものはなんでも使うといった気概の見える強かさ!(言うなや)
正直この心意気は好きです。使えるものはなんでも使うべきなのです。
まあこんな風に例外を許しちゃうと、今後個別依頼とかもあるのかもしれませんね。
今までは言わなかっただけで、個別依頼も受け付けますよ。その際は企画としては別枠で作ると思います。どういう形かは未定ですが。
とはいえ、今回はEXステージ。東方でいえばフランドールスカーレットです。軽い気持ちでお読みいただければと思います。
「狂騒曲バーレスク東京」 ハイロック様
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885933391
36歳になる俺は、ガールズショーを生業とする、バーレスク東京にやってきた。友人のマサに連れられて。
煌びやかなステージ鮮やかなポールダンス。チカチカと明滅する舞台は、非日常の楽園だ。
七年……いや付き合ってから九年にする彼女を差し置いて、俺はバーレスク東京のショーガール、レニに夢中になる。
その恋の行く先は、笑っちゃいられないほどの
くじは引いてないです。EXモードなので好き勝手語ります。
褒めているつもりなのですが、これはめちゃくちゃ人を選ぶ!
バーレスク東京を調べてみると、主に女性のダンスショーだったり、女性キャストとのおしゃべりや飲みを楽しめる感じですかね。完全に夜の世界の遊びです。なので完全に大人の男性向きの物語です。
でも今回は短編なので描写は薄いですが、だからこそ逆に女性に読んでもらいたいところです。バカなテンションで多少品位にかけることもやる。けれどそれが男なんだぞと。妄想だとか夢見がちなひと時があるからこそ、彼女や嫁の前では強がれる活力があるのです。男女ともになんだかんだ色々な遊びをすることは私はいいと思います。
話はそれますが、個人的にはキャバクラよりもおっパブよりも風俗よりも、オカマバーが一番面白かったです。
ものすごく足が細かったり、肌が綺麗だったり、男らしい部分があるからこそ美に力を入れているからこそ美しかったです。ダンスのクオリティが高かったですし。この件はまたエッセイででも書こう。
というかバーレスク名古屋もオープンするんですね。行こうかな!
それはともかく、小説の内容です。
できる限りインパクトを残したいので率直に。
度肝を抜かれました。
物語の終わりには様々な形があるようで、ある程度の型はありますよね。
読者の期待感を満たしてくれるような順当な終わり方。恋愛小説だったり、少年漫画であればこういった終わり方が望まれるでしょう。
バトルして←ライバルに勝ちます。
恋愛←紆余曲折あって実ります。
そして、目的が完全には成就されないパターンだったり、悲しい結末で終わるバッドエンドパターン。
デビルマンだったり、というか自分で書いた小説にも完全バッドエンドなんあったですわ。
とはいえ、世の不条理だったり、悲しさを想起させるのも物語の力ですので、こういったものにも味があります。ゲームとかやると、バッドエンドも含めて全エンディングを見たくなる派です。
メリーバッドエンドとかビターエンドとか語るとキリがないのであれですが、この物語は騙され系のエンドです。
今まで順当にあったなんらかの流れが裏切られる展開が待っています。その詳細を言ってしまうと全く楽しみがなくなるので言いませんが。
で、そういったエンディングを描くことに大事なことって、そのエンディングが自分の中で消化しきれるかどうかですよね。
これは個人差があるのでなんともですが、とんでも設定が飛び出す超展開系は、私は受け入れがたいのです。
だってものすごく極端な話、敵を倒してヒロインと結ばれました。世界が平和になりました。ハッピーエンド!
となった次のページで、「しかし地球は隕石の衝突を受けて消滅してしまいました」ってなったらはぁ⁉︎ ってなりません?
ある程度読者を裏切る意外な展開って、受け入れられるだけの下準備が必要なように思います。
この物語に関しては、七割方受け入れることができました。
こういった物語において効力を発揮する小説の手法、
伏線が機能しているからです。
小説って言っても、ジャンルや書き方も様々で何をどのくらい表現するかも人それぞれです。
風景描写や動作で感情や心情を示唆する手法に趣があります。かといって、感情の揺れ動きや流れを直接的な言葉で言い表すことは、なんら悪くないのです。
文学的表現を使わなければいけないなんてことは全然ないと思います。現にこの物語はとても読みやすいです。読みやすい=名作ではないといっても、それだけで読む気が出てきます。
それにもののあはれや小さな出来事に意味を持たせるというよりも、展開重視のエンタメ特化小説と言えます。なので優劣じゃないです。純文学が高尚というわけではないのです。かといって、純文学が否定されるいわれもないのです。
現代ドラマ的恋愛かと思えば、プチサイコミステリといった感じです。これ以上は言えない!
意外な展開からのどんでん返しラストがウリですが、すんなりとはいかないまでも、この結末は受け入れられます。
きちんと周到に伏線が張られているからです。でも少しミスリードを誘う描写もあったため、初めは「?」となって一話を読み直して納得しました。
もしこの後読みにいった方が「なんやこれ!」ってならないように少しだけお楽しみポイントを語ります。
登場人物の何気ない会話が実は展開に活きる伏線となっている。こういった構成は非常に好きです。伏線は堂々としたものと、何気なく伏せられているものの両方があるからこそ活きるのです。
店名だったり設定だったり、そういった小道具を物語展開に活かす手法は好きです。というか自分で物語を作る時にも使います。だから多分こういった使い方をされると弱いんでしょうね。なので、伏線などよりも純粋に描写などに力を入れるタイプの方は楽しめない危険性もありますが、それも好みでしょうね。
そして、主人公の性格も物語の展開を「まあ確かにコイツならありえそうだな」と納得する域にまで押し上げてくれています。この妄執的で自分勝手な部分が見え隠れする性格。まあ後天的な心的外傷のせいかもしれませんが、一人称だからこその心情描写を追っていくと、ラストの展開にも納得がいきます。
バーレスク東京という非日常体験と裏切り展開の意外なラスト。
うん、確かにこの物語は面白いと思います。
だからこそもう一声。もう一声だけ欲しい!
裏切り展開であっと驚かされてあれよあれよの間に終わることで、少しだけ取り残された感を感じました。
読み直して納得をして、改めて構成に驚かされますが、せっかくの一人称なので、真相の後の主人公の心情描写がもう少しだけあって欲しかったと思います。
いや、ある意味終わりどきはあそこしかないのですが。
読者に真相が知らされたからこそ、彼の妄執した日常が描かれて読者もその世界に少しだけ埋没させられれば、もっとこの物語に入り込めたのかもしれないと思ってしまいました。
ともあれ、なかなかに刺激的な物語でした。ありがとうございました。
終わり方のあっさり感は、それこそ好みであると思うので、ぜひとも読んでいただいて「私の感想はこうだな」って教えてもらえたらと思います。一万二千字ほどの短編ですしね!(これでいいですかハイロック様)←癒着野郎
師匠筋と勝手に思っているため、もう少し別のことを語りましょう。
まずはハイロック様の他の小説、「目が覚めたら魔王だったのでながれのままに魔王をやってみた」と「宇宙人とスマホとメンヘラ少女と童貞と。」について。
目が覚めたら魔王は大枠では流行りの異世界転生ものですね。とはいえ、異世界転生ものとはいえ、簡単に無双するような話というよりは、知恵で乗り切るタイプです。チート能力で無双するより個人的に好きでした。
意識して書かれたというネットのSS(ショートストーリー)を意識したという淡々とした書き方。読みやすくサクサクと展開していく様は、とても読みやすいです。
目が覚めたら魔王を引き合いに出したくせに、案外語るつもりのことがなかったです←コラ
むしろ宇宙人スマホを語りたかったです。
うん、こっちの方が好みですし面白いんですよ。おそらく作者様の性格とか嗜好がですね、多分一般的に小説を好む層とは違っているように思うから面白いのかなと。
ある程度内向的で現実の楽しみだけでなく読書や想像などの非物質的な楽しみを見出せるのが読書をしたり創作をする人だと思うんですね。もちろんそうじゃない人もいっぱいいますけど。
けれど物語ではキャバクラ行ったり恋愛のためにある意味ではプライドの無いような行為をしたりしますし、ビッチと言われるような嗜好のキャラだっていますし、現実的にもなかなかトラブルの起きてきそうなエンディングを迎えたりします。
ある種どこにでもありえそうな現実的な嫌悪感を背負ったキャラ達が魅力です。もちろんエンターテイメントなので現実にはいるはずもない設定なのですが、リアルな部分っていうのが、あまり目を向けたくないタイプの嫌な部分だったりします。そういったところを描けるところが面白いのです。確実に万人受けしないと思います。
それでも小説だから、虚構だから、エンターテイメントだからこそのラストシーン。
あそこをハイロック様は自画自賛しています。文学史に残る名シーンだとも仰ってます(そうだっけ?)
まあそこまでは言わないのですが(オイ)、信じてもらないかもしれませんが、あのラストシーンからの一文はとても好きです。
確かに私とは嗜好や恋愛観がまるで違いすぎますけど、あのシーンに込められた背後の想いを感じたから、とても好きなのです。
紆余曲折あって
道理に合わないこともあって
運命なんて綺麗なもんじゃなく、なりゆきといってしまえる陳腐さがあるのかもしれなくて
実はちょっとだけ届いていた思いにひょっとしたら内心では悔しく思う部分があったりするのかもしれない
それでも
少なくとも今は
全力で幸せで、わからないけどきっとこれからも。
そんな過去と未来をぼんやりと想起できるあのラストシーン、とても好きでした。
☆2の理由は最終章が急展開すぎるからの一点のみです(上げて落とすな)。
せっかくなの宇宙人スマホも貼っときます↓
https://kakuyomu.jp/works/1177354054882014433
ハイロック様の近況ノートなどの発言で特に大切だと思う部分は、自分の作品をきちんと「おもしろい」と肯定しているところだと思います。
そりゃあ自分で気づくアラはあるでしょうし、似たような人の作品と比べて劣っていると感じる部分はあるでしょう。
けれど、だからといってつまらない作品とか、愚作とか、まだまだ未熟ですがとか必要以上に卑下する必要なんてないのです。
面白くないとご自身で紹介された作品を、一体誰が読むというのでしょうか?
恋人を作ろうという時に「こんな悪いところもあるけど」みたいに伝えて、いいところもアピールするのはありでしょう。
けれど、こんな悪いところしかないと言われた人と付き合いたいと思うわけがないのです。
むしろこういったところは面白いから読んでみなよ! とアピールされれば、「そこまで言うんやったらいっちょ読んでみるか」となんだか豪快なにいちゃんみたいな気持ちになるのです(なんじゃそりゃ)。
だから皆さん、自信を持ってください。
私も案外自分の作品の欠点に時間が経ってから気づいて、こういうとこダメやん……って自己否定と反省を繰り返しますが、最終的には「まあでもやっぱり根幹はおもしろいな!」って自画自賛します←言わなければ波風立たぬ事情。
だからぜひとも、皆様方も自らの魅力を目一杯売り込んでもらいたいと思います。
でもやりすぎは禁物ですよ。
アピールされすぎると、ウザくなって絶対読まん! ってへそ曲げることになったり、読んでもウザい気持ちが先に出るので辛口評価しか出せなくなります。
バランス、大事です。
(あっ振り込みはこの口座にお願いしますね。UFJ銀行——ぐはっ)←謎の銃弾。
あなたの作品を紹介させてくださいH(はいぱぁ〜) 遠藤孝祐 @konsukepsw
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