きっとこれをハッピーエンドというのだ

暖かくも冷たく、優しくも狂おしい──森の湿った土の香りと木陰のざわめきのような物語だ。
魔法の使えない『魔女』と魔法が使える『少年』の、これからもきっと変わることの無い日常の話。決して長くはない物語の中に、2人の幸福が詰まっているのだろう──そう思うと、言葉の一つ一つが愛おしく感じる。これは、そんな物語だ。