おくる ことば

当エッセイも最後になります。


さて、最初にお伝えした

「良い書き手には良い読者がつく」

皆様はどのような書き手が良い書き手か どのような読者が良い読者か

イメージは湧きましたか?


正直、私は「良い」書き手 読者の「良い」を説明することが出来ません。

「良い」とは評価です。評価の際は基準が必要となります。

そこで、私なりに基準を下すのならば

「物語に対し、どれだけ正確に答えられるか」だと思います。

RT企画で作品を読ませていただいて、「この人いいなぁ」と思えた作品は、必ず書き手から響くようなコメントが返ってきます。

自己陶酔とは違う、理解が言葉ににじみ出ていたのです。


書き手も、ただ惰性に書いてるのではなく、読者からの問いにどれだけ正確に答えられるか

読み手も、書き手の不安にどれだけ正確に答えられるのか。


が「良い」「悪い」の基準ではないでしょうか?


この基準で言えば、私はまだ「良い」書き手ではありません。そして、この企画を通しても「良い」読み手ではなかったといえます。

ですので、今後の執筆に際し、自分が良い書き手でいれるように作品に対しより正確な知識を受け入れる度量を磨きたいです。


 また、現在多くのRT企画がTwitterで行われています。

 書き手 読み手の両方に、良いRT企画が行えるよう、本エッセイでも紹介した「思考の整理学」の一部をご紹介したいと思います。



よくわからないときにも、ぶっつけに

「さっぱりわかりませんね」

などと水をかけるのは禁物である。

「ずいぶんと難しそうですが、でもなんだか面白そうではありませんか」

とやれば、同じことでも受ける感じはまったく違ってくる(中略)批評された側では、多少、けなされていても、ほめられたところをよりどころにして希望をつなぎとめることが出来る。

(中略)

見え透いたお世辞のような言葉を聴いてどうする。真実に直面せよ。そういう勇ましいことを言う人もあるが、それは超人的な勇者である。平凡な人間は、みえすいた言葉でもほめられれば、力づけられる。お世辞だとわかっていても、良い気持ちになる。

それが人情なのではなかろうか


皆様の良い執筆ライフを。

そして、一人でも多くの執筆者が「良い書き手」となり、「良い読者」となりますように。

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