ふと、読み始めてしまって後悔した。
ああ、この話はさっくり読める物語ではない。
欺瞞編だけでも何度読み返したことやら。
この作品を読み始めて、あまりの長文と難しい表現、
重たい言い回しで読み続けるのを躊躇される方がいたら非常にもったいないです。
なので、重厚な、長めの異世界物のストーリーを楽しみたいという人にはうってつけの作品なので、ぜひ読んでみることはオススメします!
繰り返しますが、難読語句や、知らない単語を読み飛ばしてしまうような読み方は、非常にもったいないです。
「ルールブック」を片手に、抜け道を模索したあの日々、懐かしいを思い出しつつ楽しめる作品でした。
応援してます!
この作品、決して流行りに乗った作品ではありません。
聖剣が創り出した壮大な世界観。硬派で、荘厳で、どこかノスタルジックです。
主要人物に素直で愚かな人間はいません。捻くれてて人間臭くて、一筋縄ではない魅力的な人物たち。人間の暗い部分を余すことなく描いているからこそ、この作品には他にはない独自性があり、惹きつけられます。
特に章節「利己的な爪痕」は、緊張感ある描写の完成度が高いです。あのゾワゾワっとした感覚を、多くの方に体験していただきたい。
神々しくも禍々しい聖剣が、人々の心をどう切り刻んでゆくのか。これからも目が離せません。