吹き荒ぶ列島の暗闇を切り裂いて現れたロックンロールスーパースター!

バンド、音楽を取り扱った作品は数あれど、ここまで生活感のある作品はないのでは?

溜め息を吐く間さえない程に逼迫した「現実」。
そう、彼女らには音楽だけではなく、できれば見たくもない現実が存在している。
逃げ出す事も難しいこの世の中で、目を逸らさず向き合って、折れない心で音楽を奏でる。

彼女らのロックには、不自由の中にあるからこそ存在が許された自由が溢れている。
必然的な奇跡が溢れている。それは太陽が暖かいと言う奇跡。
人間と言う一個の生命が、太古に忘れ果てた当たり前の真実。
それを思い出させてくれるロックナンバー。

私はこの作品に出合い、読者としてのみならず作者としても救われ、新たな扉を開ける勇気を得た。
これは奇跡なのか。
いや、彼女らがただ音楽を辞めなかった必然が結んだ真実だ。

あなたもこの爽快なロックナンバーを聴いて、最高のカタルシスを味わってみてはいかがか。