魔法学院ー2日目③
明日からどうしようか。
こっちの世界の学校も終わって、家に帰ってきて一息。ふとそんな疑問を抱いた。
どの授業をとるかもそうだし、あっちの世界ではどう過ごすか。こっちの世界ではどう過ごすか。そう考えるとなかなか鬱陶しいものを感じる。
ひとまず、今日1日過ごして、こっちの学校を先に終わらせてからの方が良い気がしていた。というのも、全く未知のことをやっているあっちの学院と、すでに知っていることをやっているこっちの学校では授業への真剣度が違う気がしていたからだ。
こっちの学校についても、テストで効率良く点数を取るなら真剣に授業を聞いた方が良い気がする。でも、その真剣さはあくまでテストに向けたもので、塾にいた分の貯金のおかげで、すでに知っているからこそ簡単なことは大前提。だから、真剣とは言いつつ、つまらないなと思うところもあった。
それに対して、あっちの魔法学院はすでに知っていることとは言っても、知らない見方を得られたりする。その意味で、つまらないと思うことはなかった。
だから、集中してその場だけで終わる学校を先にして、あっちの魔法学院は後にした方が効率いいと思った。
そうは言っても、おじいちゃんにだって店がある。いきなり抜け出せない時もあるだろう。だから、時間をずらすのは難しい。
そうなると、僕自身が頑張るしかなくなる。まあ、それは仕方ないから良いか。
あとは、どの授業をとるか。
今日一通り見た限りでは、言語学と魔法生物学、魔法理論は面白そうだった。あとは工作みたいで面白そうだった魔法工学か。
ぶっちゃけ、研究しろと言われても思いつかない。だから、そっちは追々やることにして、ひとまず興味のあることを根深く掘っていこうと思う。そうすれば、何か新しいことをやろうと思えてくるだろう。
そう決まれば、あとは個人で頑張るだけだ。
夕飯までにさっさと時間割を組み、こっちの学校の宿題を終わらせる。夕飯を食べ終わってからは少しでも知識を貯めておこうと魔法学院の教科書を読み直したりしていた。
カフェのマスターの後継者は、二つの世界を行き来する 帳要/mazicero @magisero
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。カフェのマスターの後継者は、二つの世界を行き来するの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます