切り取られた最高の一年間

 物語には必ず終わりがある。それがハッピーなのかバッドなのか、はたまたただなんとなくなのか。それでもエンディングというものが存在する。
 この物語は、異世界を舞台に繰り広げられる主人公たちの、切り取られた一年間である。最高の一年が幕を開け、そして最高の一年が幕をおろした。
 私はこんなにも、物語が終わってしまう事を悲しんだ事はない。
 物語のまだ中盤にも関わらず、「ああ、この話は終わってしまうんだなぁ」としんみりした覚えがある。
 それくらい、この切り取られた日常は、柔らかい光を放ち貴方の心に染み入る事だろう。

 この一年間に登場した様々な登場人物――特にヨル、ヒカリ、ジンゴ、アヤ。
 私は絶対に忘れない。
 私はこの物語を忘れたりしない。

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