解説
【解説】
中国古典四書五経の一つ『論語』より
〈巧言令色鮮し仁〉
〈こうげんれいしょくすくなしじん〉
儒教の始祖・孔子さんのお言葉ですが孔子さんが書いたわけではなく、日々の弟子や様々な人との問答で孔子さんが言ったことを「スッゲー!やっぱ先生マジパネェっす!」と記録した言行録ですね。
そういえば仏教の経典もブッダさんの入滅後にその説教をお弟子さんが「仏マジリスペクト」と記録したものでしたね。
そういえばキリスト教の新約聖書もイエスさんの言葉や奇蹟を死後に「っべーあの時の先生マジ神ってたわっべー」と記録されたものでしたね。
やだ…この三人の三者会談見てみたい…
【解説】
万葉集・20巻4431番歌 作者不明(防人の歌)
〈笹が葉の さやぐ霜夜に七重着る 衣に増せる 子ろが肌はも〉
〈ささがはの さやぐしもよにななへかる ころもにませる ころがはだはも〉
冷たい夜風に吹かれてザワザワと笹が揺れる様は想像するだけで寒くなってきます。服を何重に着るよりも、ホッカイロよりも、肌と肌であっためあいましょ~…って、いかんいかんこれじゃあ(想像の中のいやらしい目でよだれ垂らした)アトソン君と一緒じゃないか。
九州に派遣され国防に携わっていた軍人を防人、同じく開拓やエゾとの戦いの為東北に移り住んだ人たちを東人とよび、万葉集では『防人歌』『東歌』として数百の和歌が編入されています。
アトソン君、ここテストに出ますからね!
今よりも生きることが難しい時代の遠く辺境への単身赴任…そして兵役。ろくな交通網も武器・食糧・備品も支給されないブラック待遇。
防人たちが残す歌はどこか人恋しさと寒々しさを感じるものが多いのですね。
【解説】
万葉集撰者にして三十六歌仙が一人・大伴家持(おおとものやかもち)
万葉集・20巻4516番歌
〈新しき 年の初めの初春の 今日降る雪の いや重け吉事〉
〈あらたしき としのはじめのはつはるの きょうふるゆきの いやしけよごと〉
このお話の中でも『元日に奈良に雪が降るなんて…』と言っておりますが、それもそのはず、この歌が旧正月に読まれていたとしたら、大伴家持は今でいう2月中旬にこの歌を詠んでいた筈なのです!!
ずっるーい!までこさんのいけずー!
…と、その場でアトソン君が反論できていれば及第点、賭けをしなくても普通に初詣巡りに付き合ってくれていたんじゃないかと思います。
付け焼刃な和歌を持ってきたせいで無理難題を吹っかけられた訳ですが、スーパーミラクルで乗り切っちゃう珍しくツイてるアトソン君なのでした。
お手に取ってくださった皆様の上にもたくさんの良いことが降り積もりますように。
までこさんと今日降る雪の 世間亭しらず @yuuyami
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