恐るべき怪人と人の思いが渦巻く様は、どこか懐かしく、そして恐ろしい

妹華子を探す年若い若い勇二が出会ったのは、口裂け少女のハナコ。妹を探して焦燥していた勇二は、深く考える事も出来ずにハナコに助力を頼み……。

と言うのが話の筋。
冒頭はどこか懐かしい雰囲気すら感じさせるが、その実は正に怪異譚である。
恐ろしげな数多の怪人や人が登場してくれるが、格別なのはやはり口裂け少女のハナコであろう。
彼女の成り立ちや、その想いが無ければ、この話は成立しない。

苦みのある終わりは怪異物、ホラーとしては救いがある。
だが、人によっては辛い終幕かも知れない。

私の個人的感想で言えば、十分にハッピーエンドだが。