悪魔を従え、女王は舞い戻る。国のため、民のため
- ★★★ Excellent!!!
即位後わずか4日。
女王クリスティアンは義姉シュリーロッドによって斬首される。
罪名は前国王暗殺と敵国の密通。
だが、それは義姉による陰謀。
クリスティアンは胸に復讐の炎を宿らせ、この世を去る。
その彼女に手をさしのべたのは、ルディという悪魔。
「俺が力になってやる。その代わり、お前の魂を俺にささげろ」
クリスティアンはルディと契約し、転生をしてまた国に舞い戻る。
すべては義姉シュリーロッドに復讐するため。
……いやもうね。
設定もさることながら、人間関係の濃厚さ、絡み合う愛憎。張り巡らされた伏線などなど。
途中から読む手が止まらなくなりますよ。
また興味深いのが、こちら、『第一回ビーズログ小説大賞』ファンタジー部門優秀賞作品だということ。
『恋を呼ぶときめきレーベル』ビーズログですよ。
こちらの受賞作品ですからね。
さぞかし甘くて、とろけるようなファンタジーな恋愛なのだろうと思ったら……。
初っぱなから度肝を抜かれましたよ。
これは、「……少女小説なぁ。あれでしょ? イケメンいっぱいで、逆ハーレム的な……」と思っておられる方にもお勧めです!