どこか不気味で、けれどほっとする世界。

凹凸、それでいてとてもいいコンビ。それが西萩と船江。
ちぐはぐかもしれないのに、二人は今日も共に街を駆ける。

それはきっとどこにでもあるありふれた日常で、そこから一歩踏み出した非日常なのだと思います。
彼らの対応があまりにも自然なものだから、非日常で非現実的な妖怪たちも、なんだか隣人のように日常に落とし込まれている、そんな不思議さ。

小説全体の雰囲気やテンポ、キャラクター、どれも素敵で魅力的。
彼らを中心とした世界は、どうやってまわっていくのか。続きが楽しみです。応援しています。

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