夏特別編2『羽村さんと夏の小宴会』

 夏は外に出ないのが一番だと、窓を見ながら俺は独りごちる。

 アスファルトで目玉焼きが作れる暑さとすら言われる今日この頃、俺は事務所の中で涼んでいた。

 身分を弁えず贅沢しているのは、ぽんすけのためだ。ハムスターは体温調節が苦手な生き物で、暑すぎると熱中症で死ぬし、冬は暖房なしでは凍死する。

 というわけで俺は惜しげもなく冷房を使っているが、正直電気代の請求が今から怖い。しかし、それを見越して飯を抜くとすぐに助手の清子きよこくんに見破られる。お説教を避けるため、なるだけ節約レシピで頑張っているのだけれども。

「また、身体からもやしが生えてくる夢見そうだな」

 最近、俺の生命を繋いでいるのは、安くて量が食えるもやし炒めだった。ただ添え物は一切なく、調味料をちょい足ししただけなので、段々とその食感に飽きてくる。

 俺の料理センスが微妙なことも災いして、俺は段々ともやし恐怖症になりかけていた。というか、これはこれで不健康な食生活だし、どの道清子くんには叱られるのでは?

 何か対策を考えないと、と俺は事務机に突っ伏し、一眠りしつつ考えようとした。

 途端、事務所の扉が乱暴に叩かれた。

 思わず座ってた椅子から飛び退くくらい驚いた。まさかこのタイミング、ドンピシャで自炊のスパルタ教師、清子先生がやってきたのかと思った。でも、この力任せの叩き方は間違いなく清子くんじゃない。どんなに怒っていても、彼女のノックはもっと慎ましい。

 となると、この不躾なノックは誰の仕業なのだろう。と恐る恐るドアスコープで相手を確認する。相手がわかった俺は、さらにげんなりとした。

「よう正貴ただき、梅雨はとっくに終わったってのに、お前ぇは湿気臭い顔してんなオイ」

 事務所の入り口をくぐるほどの大男が、何の遠慮もなしに入ってきた。岩を雑に削り出したが如く無骨な悪人面を持ち、長身に見合った筋骨隆々の身体は立っているだけで威圧感と暑苦しさを醸し出している。

 これで知らない相手だったら迷わず居留守を使っただろう。しかし誠に遺憾ながら、元沢もとさわ兜一とういちは我が腐れ縁である。そう言いつつ、再会したのはつい最近のことだったが。

「お客様以外はお断りなんで、とっととお帰りください。いや待て、なんかお前らしからぬ甘い匂いがするな」

 俺の指摘を受けて自分の身体を少し確認した。

「そういう所だけは鋭いなお前ぇ。さっきまで黒木田くろきだの姉ちゃんのところで、ティータイムと洒落込んできた」

「うわー、似合わねぇ」

「お前ぇにだけはさぁ、言われたくねぇんだよ」

 と兜一が笑顔で言い返しながら俺に脳天締めをかましてきた。まったく、相変わらず見た目そのまんまの野蛮な奴だ。

「で、どうだった? 黒木田さんのお店」

「どうって何が? まあ、なんでこんな辺鄙なところで喫茶店やってんのかは不思議で仕方なかったが、紅茶も菓子もすんげぇ美味ぇのによ」

 自慢気に語る兜一を、うんざりした目で睨んだ。コイツはなんで、俺と同じ目に合わないのだろうか神はなんとも不公平である。それからは黒木田さんのお店訪問自慢が始まりそうになったので、俺は頭にくる前にそれを止めた。

「で、お前はわざわざ俺に喫茶店自慢しにきただけか。冷やかしならさっさとお帰り願いたいんですけどもな!」

「あんまりカリカリすんな、飲みへ誘いに来ただけだ」

 さらっと酒宴の誘いをしてきた兜一に、俺は速攻で無理だと答えた。

「今月は、事務所のクーラー代金の請求にすら戦々恐々としてる状態なんだよ。ビール一杯だって飲みに行く余裕はないのさ」

 自分なりにハードボイルド風に伝えてみたが、よく考えるとすごくこれ格好が悪い気がする。

 金がないからお誘いを受けられないというのは心苦しいが、できないものは仕方ない。しかし、それを聞いた兜一は露骨なため息をついた。

「昔と違って、お前の財布が万年スカスカ状態なのはよく知ってる。流石に奢ってやるつもりはねぇが、暑中見舞いであちこちからビールを頂いちまったもんでな」

 そう答えながら、兜一は不敵な笑みを浮かべた。

「今日からお盆だろ。献杯するのに丁度いい頃合いじゃねぇか」

 と言われた俺は、今がお盆シーズンであることを思い出した。




 *****




 ぐったりしながら、俺は河原を歩いていた。兜一の住処からここまでの小一時間、クーラーボックスに入った缶ビールを持たされ続けた俺は、クタクタだった。

 周囲にはそこそこ人がいるが騒がしい感じはない。唯一大学生のグループが花火をしながら騒いでいたが、もうすぐそれも終わりそうだ。

「クソガキどもが、河原にゴミを捨てようものなら、一人ずつ人差し指でもへし折ってやる」

「ヒーローを気取る前に、さ。そろそろ……ちょっと、変わって、くれま、せん?」

 俺はつい抱えていたボックスを落としそうになった。軽く一〇キロはあるこれをずっと持たされたせいで、肩はもう己の役目を放棄しようとしている。

 兜一はため息をついて呆れながらも、俺からクーラーボックスを受け取ると、軽々しく自分の肩に乗せてしまった。流石にこうまで力の差を見せつけられると笑うしかない。筋肉が人の知恵と身体を得ただけの、化け物じゃないのか。

「……つーかそんな簡単に抱えられるなら、最初からお前持てばいいだろうが」

「恵んでやるんだから、こんくらいの労働は我慢しろ。汗かいた後の酒はうめぇぞ」

「なら尚の事お前がやれっての! こちとら数年ぶりの酒だから、体調は万全にしておきたかったっていうのに」

 我ながら勝手なことを言っている自覚はある。が、なんだかんだ言っても今の俺の心は、恵んでもらう後ろめたさよりも久々に酒が飲めるという喜びの方が支配していた。

 最後に飲んだのは、この地でジジィに拾われて一年くらい経った頃だろうか。

 滞納した家賃の代わりにと、ジジィに祭りの設営やら運営やらを連日手伝わされたことがあった。一番若手だった俺は、老人達の小間使いのように好き勝手扱われてしまった。

 そんな最終日後の打ち上げでは居酒屋に連れて行かれた。老人なりの労いなのか、俺は大量の酒を薦められた。久々の酒だと喜んで飛びついた俺は、調子に乗って飲みすぎて、最後にはぶっ倒れてしまった。酔い潰れて眠っただけだったので病院行きは免れたが、その時は結構な騒ぎとなった。

 以来、ジジィに商店街の行事でこき使われても、打ち上げにはまず呼ばれなくなった。最後はワンコインの缶ジュースだけ渡されてお役御免である。

「一本でも残ったらうちまで持ち帰りさせるからな。嫌ならグダグダ言わねぇで楽しめ。ほら、あの席で飲もうや」

 と、兜一が指差したのはテーブル付きのベンチだった。本来家族やグループのために用意されたものなのに、男二人で占拠していいものなのか。しかし、誰も使っていないならいいかと、俺はその提案を承諾した。

 早速ビールを一本開けると、久しく聞いていなかった開封音が耳に轟いた。ああ、なんと心を震わせる響きであろうか。

「そんじゃま、我らが父や同胞に、献杯と行くか」

「……献杯」

 俺はアルコールを身体に染み込ませながら、ふと親父の最期の姿を思い浮かべた。自ら火山口に飛び降りて消えたあの男は、恐らく今でも地獄へ行ったり来たりを凄まじいスピードで繰り返しているんだろう……あんまり想像したくない光景だが。

 そういえば俺は、これまで昔のことをほとんど思い出さないようにしていた。もう過去の出来事は別人のこととして忘れていく以外、平穏な日々に順応する方法が思いつかなかった。

「このシーズンだけ、俺ぁは昔のことを思い出してもいいってことにしてる。ま、ガキ抱えてるせいで感傷に浸る暇もねぇだけだが」

「そういや、お宅のお姫様はどうしたんだ? 家には居なかったけど」

「学校の移動教室って奴で、どっかの村まで泊まりに行ってる。だからここぞとばかりにパーッとやりたくてな。ガキがいると酒も煙草も不味いんだよ」

 悪党面をした兄弟分は、すっかり親の顔になっていた。コイツなりに良い父親になろうと努力しているのは、それを受けた菜々里の態度を見ればわかる。まあ、尊敬しすぎて話し方や態度までこの荒くれ者を真似るのはよくないと思うけど。

 そんな話をしていると、兜一は懐から煙草を取り出した。

「今日くらい、お前も一本どうだよ」

「前にも言ったけど、ニコチンの誘惑に耐えられる自信ないからお断りする。シケモクを探し歩く生活まで堕落しそうだし……」

「自分から薦めといて、こう言っちゃなんだがよ。酒なら大丈夫だってか?」

「快楽っていうのは、度が過ぎると簡単にタガが外れる」

 そう説明すると、兜一は少し不貞腐れながらもじっくりと煙草を味わい始めた。

 こいつは未成年の頃から酒や煙草を楽しんでいたが、よくもまあこんなにデカくなったものだ。酒や煙草を成長期にやると、成長を阻害してしまうって聞いたことがあるが。人並み以上に筋トレもやっていたからだろうか。

「はぁ、俺は一生、枯れ果てたジジババとしか楽しめねぇってことか」

「菜々里のお嬢ちゃんのことも考えて、お前はむしろ禁煙とか頑張ったらどうなんだ」

「そうだな、お前ぇくらい金がなくなったら、考えてやらんでもねぇ」

 ケラケラ笑いながら、兜一は煙で輪っかを作って吐き出した。一緒に吸ってた頃の俺にはできなかった技だ。ハヤブサは連続でもっとたくさん出していたから、余計にからかわれたものだ。

 ……こうしてふと思い出してみると、あの頃のことは十分覚えていることに気づく。俺にとっては隠したい過去だったから、努めて忘れようとしていた。だからいずれ、自分の幼少期の記憶のように、モヤがかかって消えていくものだと思っていた。

 そんな矢先に、兜一は俺の前に再び現れた。俺はコイツの報復による死すら覚悟していたのに、気づけば缶ビール片手に宴を楽しんでいる。これまで失ってきた何かを埋め合わせるかのように。

 感慨深くなって気恥ずかしくなった俺は、一本目の残りを煽って二本目に手を付けた。

「んだよ正貴、結構進んでんじゃねぇか。ま、河を汚さねぇようにな」

「見損ないやがって、俺は別に酒に弱くないし! ただ普段飲む金がないだけだし!」

「まるで威張れねぇことを堂々と叫んでんじゃねぇ、バーカ」

 馬鹿呼ばわりされた俺は、酒の勢いでヘラヘラと殴りかかったが、あっさり腕を取られて、そのまま地面に撃沈させられた。




 *****




 遠くの方から、学生達の笑い声が聞こえる。さっきの連中も酒を飲みながらキャーキャー騒いでいるらしい。若いっていいなという言葉が頭を過って、俺は思わず雄叫びをあげた。

「完全にのぼせやがって」

「うっせぇなぁ、飲めって言ったのはお前なんだから、好きにさせろぉ!」

「コイツ、若い頃より酔い方が面倒くせぇ」

「誰がオッサンだってんだバッキャロー! 大体、昔から親父顔だったお前が言うことかってんだよ、このトンマ!」

「こいつぁ、一回河に放り投げねぇとダメか」

 自分が酔っているとわかっているのに、口から出る言葉はどんどん理性を欠き、支離滅裂となっていく。俺より大分飲んでいるはずの兜一が、まったく酔った様子を見せないのが悔しかった。

「コンチクショー! なんで俺はいつの間にかやけ酒に溺れてんだ!」

「俺に聞いたって知るわけねぇだろうが」

「ふん、絶対リバースはしねぇからな。せっかくのタダ酒、無駄にしてたまるかってんだ! アハハハハハハ!」

 面白くもないのにゲラゲラを笑いが出てくる。いかん、完全に酒で自我を見失いかけているぞ。

 明らかに壊れてきた俺を、兜一は奴なりに優しく関節技を仕掛けてきたので、俺はすぐにギブアップする。

 草むらの上で大の字になりながらも、俺はヘラヘラした顔を抑えられなかった。兜一は呆れ果てた顔になりながらも、また一本ビールを開ける。

「そうだ、思い出したぞこの状況」

「お前の阿呆面は昔から知ってる。まあ、今程じゃなかったな」

「悪かったな……ってそうじゃなくて、覚えてないか? 親父の部屋に忍び込んだ時のこと」

 兜一はあからさまに眉間にシワを寄せたが、思い当たったのはすぐに頷いて肯定した。




 *****




 ハゲタカは息を潜め、壁に寄りながら進んでいた。自分を含め多数が暮らす隠れ家の中では、存在を第三者に悟られてはいけないので、目立つようなことは慎んでいる。しかし、山中にある洞窟を利用して作ったここは、平時ならここまで神経質に存在感を消す必要はない。

 ハゲタカが目指していたのは、この隠れ家を取り仕切りっている男が暮らす小部屋だった。周囲にも中にも人が居ないことを確認してから、ハゲタカは部屋の鍵開けを試みる。

 解錠技術は、この仕事をするなら誰もが身に着ける初歩的なものである。かつて彼等にそれを教えた本人も、まさか自分に使われるとは思っていないだろうと思う。

 解錠が成功したのを確認すると、ハゲタカはまた慎重に周囲の気配を探る。仲間と部屋の主の目がないことを確認すると、音を立てないよう静かに扉を開けて忍び込む。

 部屋の中はやはり殺風景だったが、ハゲタカはもうこの部屋で密かに溜め込まれいるものを知っている。

 棚をこっそりと開けると、中には大瓶に入った酒が何本か見えた。ハゲタカはしめしめと手を伸ばす。

 その時、ハゲタカの見ている天地がひっくり返り、頭頂部に激痛が走った。何事かわからず目を白黒させていると、襟を掴まれ無理矢理引っ張り起こされた。

「こうまで簡単に背中を取られているようでは、長生きはできないぞ」

 ハゲタカは絶句した。気配などなかったはずの部屋の中に、主が隠れ潜んでいたのだ。完全に魂胆を見破られていると思ったハゲタカは、どう言い訳しようか必死で考える。

「煙草の件で懲りたと思っていたが」

「そ、その通り。だから親父の大事な酒瓶を綺麗に磨いてあげようと思って」

「執念深さだけは褒めてやってもいいが、今宵は仲良く蓑虫になって寝ることだ」

 と、親父にまた引っ張り倒されたハゲタカの目の前には、もう一人倒れている男が居た。相棒にして兄弟分のトンビだった。既に捕まってしまった奴は、腕をバンドで拘束され、屍のような顔で寝転んでいる。

 今回はお前もかよ、と声をかけたが、相当手酷くやられたのか、トンビは力なく笑い返すだけだった。

 このまま座して吊るされるなんてごめんだと、ハゲタカはあえて自分の心を吐露した。

「俺だって、親父達と一緒に酒を飲んだり、煙草を楽しんだりしてみたいんだ。俺達はもう十分プロだし、もう立派な同業者だろ」

「立派などと胸を張るなら、まずは二〇歳を越えるまで生き延びてみせろ。そのために研鑽を怠らず、与えられた仕事は間違いなく完遂する。今お前達が考えるべきはそれだけだ」

 結局、抗弁はまったく親父には聞き入れられなかった。罪人とされた二人は、一滴たりとも飲んでいないのに、顔を真っ赤にしながら夜を過ごすこととなった。




*****




 そうだ、人に対して偉そうに生き延びてみせろ、と俺達を睨みつけた張本人は、自ら命を絶ち続ける選択をした。俺のささやかな目標を奪って消えてしまった。

 その代わりに、俺達の面倒を見てくれたファルコナーを名乗る男は、しばしば俺達に付き合ってくれた。もっとも、仕事の合間の小休憩といった感じで、こんな盛大に飲んだ覚えはない。

 あの人にとっては、仲間と静かに飲むことも仕事のうちだったように思えた。

「ちゃんと、親父と約束しておくべきだったかねぇ」

「どの道、おやっさんは自分を消してただろ。俺達との約束くらいで、あの時の選択を止められたとは、俺には思えんな」

 兜一は新しい煙草に火を点けた。俺が酔って前後不覚だったせいが、気づかないうちに携帯灰皿には真新しい吸い殻が押し込まれていた。これだって何本目かわからない。

「だが、俺達がおやっさんの選択を今でも恨んでるのなら、同じ轍を踏むことだけは避けることだな」

「……本当、お互いに妙な縁が結びついちゃったもんだ」

「こいつぁ、おやっさんの呪いかもしれねぇな。まあでも、悪くねぇ」

 清子くんと出会ったことは、必ずしも自分にとって幸運ではないと思っていた。世間体は考えないといけないし、年頃の少女が俺のような人間の所に通い詰めるなんて、何か間違っていると。

 今でもその思いを完全に捨てたわけじゃない。だけど、あの子は自分の意志で俺との縁を絶やさぬようにしてくれている。

 なら俺は、あの子の気が済むまで、いくらでも雇い主として向き合おうと思う。もっとも、その関係が続くのもあと数年程度だけど、その先を決めるのは大人になった清子くんだ。

 その時、甲高い音とともに何かが打ち上がるのが聞こえた。音のする方を見ると、夜空に火花が咲いていた。

「驚いた、打ち上げ花火だ」

「さっきの若い連中だな。市販の奴でも結構見応えあるもんだな」

 月明かりを背景に炸裂する花火は、本場のものと比べて規模は小さくとも美しかった。一度打ち上がって爆ぜた後、さらに細かく火花が四散した。流石に規模は小さいけれども、市販品として見るなら十分な派手さだ。むしろこれ以上やったら、ここですら住宅街に響いてそうな打ち上げ音が、さらに酷くなってしまう。

「菜々里に今度買ってやろうかな」

「自分の親父と二人きりで花火って、楽しいかね?」

「何ならお前もくるか? お前ん所のバイトちゃんとか、メガネの坊っちゃんとか、あと黒木田の姉ちゃんも呼べばいい。その方が警察沙汰にならずに済む」

 急な誘いに少し驚きつつも、俺はニヤつきながら返答する。

「いいけども、その面は俺達が居てもごまかせないだろ」

「お前、そこを動くなよ。あの若い連中から花火一本買ってきてやるから」

「使用上の注意をよく守って正しく仲良く遊びましょう!」

 間違った遊び方をしようとする大人から、俺は全力で逃げ回った。それを囃し立てるように、打ち上げ花火はさらに連続で打ち上げられていった。

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羽村さん、また明日 灯宮義流 @himiyayoshiru

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