生きて、悩んで、先へ行く

本気で表現したものを他人の目に晒すって、とても勇気のいることだと思うのです。そのうち迎合して他人の喜びそうなものを作り始めたり、生活に紛れて表現することをやめてしまったり。
作中の女子二人も怖さを抱えて、でもその先へ行こうとしている。私、この子たちなら大丈夫だと思えるんです。応援したい。安物のワイン一瓶差し出すくらいしかできませんけど。
読者に応援する手段を考えさせるくらい、この子たちは生きています。少なくとも私のなかに根を張ってしまいました。また別のお話で再会できると嬉しいです。

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