第4話 エンドロール
僕の巻き引きは図々しくて、後に残るものは"迷惑"の二文字だ。
終点になっても降りようとしない迷惑きわまりない客。
消えた後でさえ後始末に終われ、親にやり場のない気持ちにさせるどうしようにもない娘。
死を美しいものだという少女の思想の成りの果て。生まれかたは選べないが、死にかたは選べる。
南京錠をつけられた通学鞄の中には紙とお金と彼岸花が散りばめられていた。
遺書。
今までありがとうございました。
そして、さようなら。
身勝手なことをしてしまったけど、僕は僕らしくようやくなれたよ。
息子より。
死因と花 水田真理 @mizutamari_tukitomo
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